プチバヤシのアメコミブログ

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映画X-MENシリーズのおさらい

そろそろ『デッドプール&ウルヴァリン』の公開も近づいてきたという事で20世紀FOXの映画X-MENシリーズの予復習をしようとしてる人も多いと思うので、MCU程ではないけど作品もそこそこ多いし複雑な部分もあるX-MENシリーズをまとめ直しておきます。

 

映画シリーズを公開順に並べると(特に本編と扱われるものを赤字にする)

X-メン』→『X-MEN2』→『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』→『ウルヴァリン:X-MEN:ZERO』→『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』→『ウルヴァリン:SAMURAI』→『X-MEN:フューチャー&パスト』→『デッドプール』→『X-MEN:アポカリプス』→『ローガン』→『デッドプール2』→『X-MEN:ダークフェニックス』→『ニューミュータント』

です。この他にもドラマシリーズの『レギオン』と『ギフテッド』もありますが、それぞれ本編とは関係のない別の並行世界が舞台なのであんま気にしなくて良いです。

あとMCUの『プレリュード』シリーズのように映画の世界を舞台にしたコミックも出てたのですが、本編と矛盾する描写も多いのでそれも気にしなくていいです。

 

 

 

 

まず映画X-MENの特徴としては『X-MEN:フューチャー&パスト』にてタイムトラベルを行った影響でキャストの交代をしているという点です。

最初はパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXなどが登場する現代(2000年代)が舞台のストーリーがメインだったのですが、X-MEN:ファースト・ジェネレーション』にてその過去編(1962年)としてジェームズ・マカヴォイ演じるプロフェッサーXが登場しました。

その後『X-MEN:フューチャー&パスト』にてタイムトラベルをした結果、タイムトラベルをした後の変化した過去(1973年)から先はジェームズ・マカヴォイ演じるプロフェッサーXなどの新キャストで話が続けられていきました。

ここからは最初のシリーズの世界の方を旧世界、新キャストの方を新世界と呼んでいきます。

 

 

旧世界のシリーズの時系列は以下の通り。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション』→『ウルヴァリン:X-MEN:ZERO』→『X-メン』→『X-MEN2』→『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』→『ウルヴァリン:SAMURAI』→『X-MEN:フューチャー&パスト(未来編)』



 

 

 

そして新世界のシリーズの時系列は以下の通りです。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション』→『X-MEN:フューチャー&パスト(過去編)』→『X-MEN:アポカリプス』→『X-MEN:ダークフェニックス』→(『X-MEN:フューチャー&パスト(改変後の未来)』)


さて、ここまででX-MEN本編の説明は終わったのですがちょっと難しいのがスピンオフ達です。

スピンオフ作品である『デッドプール1,2』、『ローガン』、『ニューミュータント』はそれぞれが旧世界や新世界と繋がってるのか、それとも別の世界なのかとかの話になる前にシリーズが終わってしまったのでその辺がよく分かりません。

考察していくために作品の一部ネタバレをしますがご了承ください。

 

 

 

まずは『デッドプール1,2』です。

これらの作品は現代が舞台で、1作目は2016年、2作目は2018年の話です。そして『デッドプール2』にはカメオ出演ですが、ジェームズ・マカヴォイのプロフェッサーXが登場します。なので新世界が舞台という事で良いでしょう。

以下の【】の中は作品が出た当時の考察とか書くけど結論は変わらないので飛ばしていいです。

元々作品の公開順として、『X-MEN:フューチャー&パスト』→『デッドプール』→『X-MEN:アポカリプス』→『ローガン』→『デッドプール2

という風に出てきたときに、僕は『デッドプール2』にジェームズ・マカヴォイのプロフェッサーXが出たからと言って『デッドプール』と新世界が同じ世界だとは思いませんでした。

というのも2018年が舞台の『デッドプール2』に1983年が舞台の『X-MEN:アポカリプス』と同じ顔のプロフェッサーが出るのはおかしいと思ったからです。30年以上経ってるのに全然老けてないことになるので、この場合はパトリック・スチュワート版を出すべきだと思いました。『X-MEN:フューチャー&パスト』にて新世界の2023年(多分)のプロフェッサーXはパトリック・スチュワートの顔だったので、逆に若すぎるジェームズ・マカヴォイ版のプロフェッサーXが登場した『デッドプール2』の世界はプロフェッサーXたちがもっと若い別の世界が舞台という設定にすることで本編と同じ俳優をカメオ出演させたんだと考えました。

考えを改めたのは『X-MEN:ダークフェニックス』が出た時です。『X-MEN:アポカリプス』の続編なのでジェームズ・マカヴォイ版のプロフェッサーXが登場するのは当然なのですが、驚いたのは舞台が1992年だったことです。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から数えて作中では30年の時間が経過してるのに俳優はそのまんまなので異様にプロフェッサーXの見た目が若いまま話が進んでることになります。

ここに至って僕は考えました「20世紀FOXのやつ一気に40年くらい飛ばして現代にジェームズ・マカヴォイ版のプロフェッサーXを持ってきたら老けてなさすぎって言われると思ったから、10年ずつ刻んでいくことで10年ならあんま顔変わってなくても違和感ないなってのを4回くらい繰り返してジェームズ・マカヴォイ版のプロフェッサーXを現代に持ってくる気なのでは?」と・・・

そう考えるとあと2,3作でX-MEN本編の舞台を2020年代あたりにもってきてデッドプールと本編のクロスオーバーをする未来もあったんじゃないかなと思ってます。無駄話終わり。

 

 

 

では『ローガン』の説明をします。

説明の都合上まず『X-MEN:フューチャー&パスト』の話をします。

ここで使われたキティ・プライドの能力を使ったタイムトラベルはいわゆるバック・トゥ・ザ・フューチャー方式のタイムトラベルと思われます。(詳しい説明は下の記事)

MCUのタイムトラベルに関して(2023年11月くらいの時点での考察) - プチバヤシのアメコミブログ

なので過去を変えた時点で旧世界は消滅してます。

 

さて『ローガン』はウルヴァリンが主役の作品で(ローガンはウルヴァリンの別名)

X-MEN本編ではないけど、本編に含まれてる『ウルヴァリン:X-MEN:ZERO』、『ウルヴァリン:SAMURAI』と合わせてウルヴァリン主役の3部作の1作でもあります。

結論から言うと『ローガン』は旧世界とも新世界ともまた違った世界が舞台と考えられます。

『ローガン』の舞台は2029年なので、この時点で2023年で消滅する旧世界ではあり得ないです。また、『ローガン』においては25年間新たなミュータントは生まれてないと言ってます。

しかし『X-MEN:フューチャー&パスト』の新世界の2023年(多分)ではエグゼビア学園は盛況なので『ローガン』での2004年以降新たなミュータントが生まれてないという設定と矛盾します。

よって『ローガン』は本編とは関係ない別の世界が舞台と考えられます。ただX-MENに入ってプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)と知り合ったらしいし、一瞬刀が映るので『ウルヴァリン:SAMURAI』っぽい事件など旧世界の本編と似たようなことは起きたようです。

 

 

 

次に『ニューミュータント』です。

この作品はずっとある施設の中で話が進むので世界の状況が良く分からなくてどこの世界とも繋がってる可能性もあります。

一応可能性が高い推論としては『ローガン』と同じ世界というのがあり得ます。『ローガン』で出てきていたある実験の関するビデオが『ニューミュータント』にも登場していました。

 

 

 

さて、大事なのはこれから公開される『デッドプール&ウルヴァリン』ですね。

デッドプール』シリーズは新世界が舞台と仮定して、『デッドプール1,2』から直接話が続いてるようなので以下の図のようになると思います。

ですが、重大な問題が一つ『デッドプール2』にてデッドプールはケーブルのタイムマシンを悪用してます。一応ケーブルのタイムマシンもバック・トゥ・ザ・フューチャー方式ですが、そんな細かいことはどうでもよくて問題はデッドプールが過去改変しまくって歴史は滅茶苦茶になってるという事です。あと地味にライアン・レイノルズも殺してるので完全に別の歴史をたどってる並行世界にも移動してます。

なのでこの上の図もほぼ意味ないです。『デッドプールウルヴァリン』の時には何が起こっていても不思議じゃないです。

 

一応考察しておくと、デッドプールウルヴァリンと戦ってるなら100%デッドプールが悪いと思うし今回だとタイムトラベル絡みっぽい。

となるとパッと考え付くのは『X-MEN:フューチャー&パスト』にてやっとウルヴァリンがたどり着いた平和な世界がデッドプールのタイムトラベルのせいでなくなったのでめっちゃ怒ってるという説ですね。

信じるか信じないかはあなた次第です。