プチバヤシのアメコミブログ

主に邦訳アメコミの紹介します。

「グレイソン」の最後の1話の解説

この話は「フューチャーズ・エンド(Futures end)」というバットマンビヨンド(テリー・マクギネス)が大きな禍いを止めるために未来からやってくるイベントのタイインです。

グレイソンの方ではここまでの現代の話から続く、ありえた未来が描かれています。そしてそこから1ページずつ過去にさかのぼっていって最終的にディックの両親が死ぬ直前までさかのぼります。

 

さて、この1話には解説でも示されている通り、あるトリックが仕込まれています。

まずはクルーマスターの暗号。それぞれの言葉の最初の文字をつなげるという暗号でした。そしてサメがいる水槽の上でロープで縛られているときにディックがヘレナにその話をします。その直前のヘレナの発言は

「ヘマしたものね」

「この状況じゃ、銃は用なしだわ」

「今すぐナイフを出して」

「助かりたきゃね」

これらの最初の文字をつなげると・・・へ、こ、い、た、「屁こいた」となります。

だからディックは笑い出したんですね。

 

ここで一番最初のページに戻ります。ヘレナの台詞は

「恐れていたわ」

「苦渋の決断をする、この日を」

「自由に生きたあなたも」

「黄泉へのロープは断ち切れない」

「浮世の始めから」

「まつわるのはいつもロープ」

「でも、これで終わり」

同じように最初の一文字を取っていくと・・・お、く、じ、よ、う、ま、で、「屋上まで」となります。ヘレナが「屋上まで」と言ったときは「何もかもすてて回収地点へ向かい、ヘリに乗れ」という意味でしたね。

 

しかしディックは絞首刑。ここを抜け出すためのトリックは最後のページです。ヘレナと同じようにロープに触れていますね。ディックの両親を殺すために使われた酸。それが答えです。ディックの両親のブランコのロープを切ってその命を奪った酸がディックの絞首刑のロープを切って彼の命を助けたということです。

 

 

以上から、この後ロープは酸によって切れてディックとヘレナは屋上からヘリで脱出するという結末がわかります。

 

 

 

 

また、コミクソロジーでは最初の数ページはプレビューで読めるのですがこちらでは「The roof」となってます。元の話の完成度も凄いですがこれを日本語に訳してみせた翻訳家さんも素晴らしいですね。

m.comixology.com

 

 

グレイソン (ShoPro Books)

グレイソン (ShoPro Books)

 

 

 

 

 

 

DCの邦訳を読んでいくための解説③(DC世界の主な出来事)

まあ題名通りです。

早速やっていきます。○○年の作品とかも書いていきますが、DCの世界の中でも厳密に同じ年に起こった。というものでもないです。ただ、どちらの事件のほうが先だったかくらいの情報は大切になります。

 

 

まずDCの歴史は1937年発売のDetective Comics#1から始まります。そしてそこからスーパーマンが1938年のAction Comics#1で、バットマンが1939年のDetective comics #27で、ワンダーウーマンが1941年のAll Star Comics#8で初登場します。

そして2代目フラッシュが1956年のShowcase#4で初登場してシルバーエイジが始まります。

そしてアース1とアース2の二人のフラッシュが出会い、並行世界の壁を越えたクロスオーバーが起きるのですが、次の覚えるべきイベントはもう1985年の『クライシス・オン・インフィニット・アース』です。ここまでに勿論それぞれの作品で色々な事件が起こっているのですが邦訳を読んでいくうえであまり話題にならないです。

何故かというと、現在の世界は基本的にフラッシュポイントによって生まれたNEW52世界が中心となっています。そしてそのNEW52世界ではフラッシュポイント以前とは違う歴史を歩んでいるのですが、いくつかの事件は細かく説明されないもののフラッシュポイントの直前の世界と同じようなことが起きているということになっています。また、リバース期からはNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント直前の世界での出来事を思い出している人も増えているのでそういう意味でも大事になってきます。

しかし逆に言うとフラッシュポイント直前の世界よりさらに前の世界であるクライシス前の世界での出来事はもう基本的に言及されません。

なので邦訳を読んでいくために必要な情報としてはクライシス以降の話が主です。

 

『二つの世界のフラッシュ』*1

 1961年の作品。アース2にいる初代フラッシュのジェイ・ギャリックとアース1にいる2代目フラッシュのバリー・アレンが出会い、並行世界同士の交わりが描かれます。 

『クライシス・オン・インフィニット・アース』*2

1985年の作品。様々な並行世界が消滅して新たな世界が作られます。

これにより新たな世界が作られるというのが特に大事なのだが、この作品で決死の戦いをして死亡したフラッシュ(バリー・アレン)の死に様はよくオマージュされる。

キリング・ジョーク*3

 1988年の作品。結末とかについて話したいけど、DC世界における出来事として重要になるのはゴードン本部長の娘であり初代バットガールのバーバラ・ゴードンがジョーカーに撃たれて下半身不随に。

『デス・イン・ザ・ファミリー』*4

 1988年の作品。ジョーカーによって2代目ロビンであるジェイソン・トッドが殺害される。

『コズミック・オデッセイ』*5

 1988年の作品。ニューゴッズとDCの主なヒーロー達が協力する。この事件そのものの影響が後で語られることはあんまりないけど特にグリーンランタン(ジョン・スチュワート)はこの事件で手痛い失敗をしていて、その件を思い返して決意を新たにしてることがあります。

『スーパーマンの最期(デス・オブ・スーパーマン)』*6

 1993年の作品。題名通り。強敵ドゥームズデイによってスーパーマンが殺される。

『レイン・オブ・スーパーメン(未邦訳)』

Amazon | Superman: Reign of the Supermen | Jurgens, Dan | Shonen (Boys)

 1993年の作品。死亡したスーパーマンの後継者として4人のヒーローが現れる。しかしそのうちの一人であるサイボーグ・スーパーマンはスーパーマンを憎むヴィランであり、コーストシティの壊滅などの事件を引き起こした。

また、後継者の一人はクリプトン人を保護することを目的とした存在でありスーパーマンを蘇生させることに成功する。

『ナイトフォール(未邦訳)』

 

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 1993年の作品。強敵ベインによってバットマンは背骨を折られ、引退を余儀なくされる。

そしてジャン=ポール・ヴァレーが2代目バットマンとして活躍していたが、彼は次第に暴走し再びブルースがバットマンとなる。

『エメラルド・トワイライト(未邦訳)』

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1994年の作品。グリーンランタン(ハル・ジョーダン)はサイボーグ・スーパーマンによる事件で壊滅した故郷であるコーストシティそのものをリングの力で再現しようとする。しかし、それはグリーンランタンコアの規則違反でありリングを取り上げられそうになったハルは他の隊員たちを倒しながらリングのパワーの源であるセントラルバッテリーを目指し、ついにはその力を手に入れパララックスと化した。

そして生き残ったコアの管理者の一人であるガンセットは新たなグリーンランタンとしてカイル・レイナーを選ぶ。

『ゼロアワー:クライシス・イン・タイム(未邦訳)』

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 1994年の作品。パララックスとなったハルがDCユニバースの時間軸を改変する。つまりは題名通りクライシスが発生して設定があーだこーだする。

『ノーマンズ・ランド』*7

1999年の作品。大地震が起こり壊滅したゴッサムシティをアメリカは放棄し、ゴッサムシティは文字通り無政府状態の世紀末状態になる。しかしバットマン達の活躍によりなんだかんだ元に戻る。しぶとい街だ・・・

 

アイデンティティ・クライシス*8

 2004年の作品。題名にクライシスって書いてるけど設定変更などが起きるクライシス系のイベントではない。詳しくは省く。危機に陥ったのはヒーロー間の信頼。

グリーン・ランタン:リバース』*9

2004年の作品。ハルがヒーロー、グリーンランタンとして復活する。

『インフィニット・クライシス』*10

2005年の作品。「クライシス・オン~」にて犠牲になったアース2のスーパーマンたちが自身の世界を取り戻そうとして再びクライシスが起きる。

 

 

『ファイナル・クライシス』*11

 2008年の作品。またクライシスが起きる。影響としてはバットマンが”死亡”して初代ロビンであったディック・グレイソンが2代目バットマンになったりする。まあすぐにブルースも帰還するけど。

 『フラッシュポイント*12

 2011年の作品。クライシス系の事件だけどその中でも大きめのクライシス。この事件が終わった後にはJSAやリージョンなどが消えた新たなNEW52世界が誕生した。

NEW52世界は”現在”から5年前にJLが結成され、6年前にスーパーマンバットマンが活動し始めたのがヒーローの始まりとなるのでかなり狭い歴史となった。

『フォーエバー・イービル』*13

 2013年の作品。アース3のクライム・シンジケートがアース0に攻め込んでくる。影響としてはディック・グレイソンが”死亡”したり。

『コンバージェンス(未邦訳)』

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 2015年の作品。フラッシュポイント以前の並行世界が残っていたことが明かされる。影響としてはフラッシュポイント以前の世界のスーパーマンと妻のロイスに息子のジョンがNEW52世界にやってくる。

『ファイナル・デイズ・オブ・スーパーマン(未邦訳)』

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 2016年の作品。NEW52世界のスーパーマンが死亡する。

『DCユニバース:リバース』*14

 2016年の作品。フラッシュポイントでいなくなっていたはずのキャラクターが復活したりNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント以前の記憶を思い出している人がいることが明かされる。

バットマン・メタル』*15

 2017年の作品。今までの並行世界とは別種の世界であるダークマルチバースから悪のバットマン軍団が攻めてくる。

『ヒーローズ・イン・クライシス』*16

 2018年の作品。こちらも設定変更などが起きるクライシス系のイベントではなく、ヒーロー達がこれまで負ってきた心の傷に焦点が当たる。

ドゥームズデイ・クロック』*17

2018年の作品。フラッシュポイントの事件に影響を与えていたのがDr.マンハッタンと明かされる。また、この事件によりNEW52にて消滅していたJSAやリージョンが復活する。

 

そして『ダークナイツ:デスメタル(邦訳予定)』へ・・・

 

 

 

*1:

 

DCコミックス アンソロジー

DCコミックス アンソロジー

  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 DCコミックスアンソロジーに収録

*2:

 

 

*3:

 

 

*4:

 

 

*5:

 

コズミック・オデッセイ

コズミック・オデッセイ

 

 

*6:

 

 

*7:

 

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

  • 作者:ボブ・ゲイル
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*8:

 

アイデンティティ・クライシス

アイデンティティ・クライシス

 

 

*9:

 

グリーンランタン:リバース

グリーンランタン:リバース

 

 

*10:

 

インフィニット・クライシス

インフィニット・クライシス

 

 

*11:

villagebooks.net

*12:

 

フラッシュポイント (DC COMICS)

フラッシュポイント (DC COMICS)

 

 

*13:

 

フォーエバー・イービル(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)

フォーエバー・イービル(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)

 

 

*14:

 

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

 

 

*15:

 

バットマン・メタル (ShoPro Books)

バットマン・メタル (ShoPro Books)

 

 

*16:

 

ヒーローズ・イン・クライシス (ShoPro Books)

ヒーローズ・イン・クライシス (ShoPro Books)

  • 作者:トム・キング
  • 発売日: 2020/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*17:

 

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

 

 

DCの邦訳を読んでいくための解説②(正史を更に詳しく。クライシスとは)

というわけで、①(DCの邦訳を読んでいくための解説①(DC全体。正史とエルス) - プチバヤシのアメコミブログ)で説明した通りDCの正史にはいくつかの種類があります。

のでそれらの解説をしていきます。

が、最初に言っておきます。死ぬほどめんどくさいです。けど色んな作品読んでるうちに何となくわかっていったりします。なのでこの記事読まなくていいです。それでも読みたいという人はどうぞ。

 あと、この辺に関しては僕の理解が不十分なところも多いと思うので適宜コメントなどで訂正していただけると助かります。

 

 

  • DCの正史

ではまず正史について説明します。

アメコミでも特にDCやマーベルでは多くの物語が同じ世界で起こっています。

正史というのはその多くの物語が起こっている世界のことですね。

 

そしてその正史以外の世界がエルスだという話も①でしました。

 

では、いくつも種類があるというDCの正史にはどんなものがあるでしょうか。

 

まず前提としてDCの様々な正史世界があるにせよ、一番最初の正史世界というのはDC社が最初に出版した時の世界ですね。例えばスーパーマンが最初に登場した1938年、バットマンが初登場した1939年この時の正史世界がまず一つ目です。

 

では二つ目の正史世界ができたのはどの時かというと、大まかに言って2代目フラッシュであるバリー・アレンが誕生した時(1956年)です。この世界は先ほど説明した正史世界とは別物であり、アース1という名前がついています。そして先ほどの一つ目の世界がアース2です。(最初の世界がで、2個目がとややこしいですがアース1が出来た時に後から前の正史世界であるアース2に名前がついたのでこうなります。)

 

このアース1とアース2は互いを行き来する物語があり、例えばアース1のフラッシュであるバリー・アレンとアース2のフラッシュであるジェイ・ギャリックが共演する話やアース1のグリーンランタンであるハル・ジョーダンとアース2のグリーンランタンであるアラン・スコットが共演する話があります。*1

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フラッシュやグリーンランタンはアース1とアース2で別の人間がそのヒーローネームを名乗ってますが、例えばスーパーマンはどちらの世界でもクラーク・ケントです。違いはアース2のスーパーマンのほうが老けてることですね。(こめかみに白髪があって少しシワが多い左の方がアース2のスーパーマン。あとちょっとSの形も違う)

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こうやって二つの世界ができましたが、これらのアース以外にもアース3(悪のスーパーマンであるウルトラマンなどがいる)やアースS(シャザムがいる)、他にもアースXなど様々な世界がありました。

 

 

 

そしてそれら全てのアースを巻き込んだ大事件がありました。「クライシス・オン・インフィニット・アース」です。

 

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この事件により一つを除いた残り全てのアースは滅び、新たな正史世界が生まれました。ニューアースです。

 このニューアースには「クライシス・オン・〜」の事件を生き延びた様々な世界のヒーロー達がいます。しかし彼らに「クライシス・オン・〜」以前の記憶はなく、しかも完全に別の記憶を持っています。

簡単に言うと、この事件と同時にキャラクターに設定変更が行われました。「アメコミはすぐ設定が変わる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんがそれの原因はこういう事件です。なのでこういう設定変更のための理由として使われる事件全般のことをクライシスと呼びます。(単にクライシスといったときは「クライシス・オン・インフィニット・アース」という作品の略だったりもするのでその辺は文脈判断で。)この記事ではこの事件だけを指すときは「クライシス・オン・〜」って書きます。

 

 そこから更に

「ゼロ・アワー:クライシス・イン・タイム (未邦訳)」

「インフィニット・クライシス」

「ファイナル・クライシス」

などの事件が起きましたが、並行世界がいっぱいできてニューアース一つじゃなくなったとか比較的細かな設定変更はあったもののニューアースの歴史全てが変化するほどの大規模なクライシスではありませんでした。

 

 

しかし、「フラッシュポイント」という事件が起こります。

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この事件によりニューアースが作り直されて新たな正史世界であるアース0ができました。(別名ニューアースって書いてるけど基本的にアース0と呼ぶはず)「クライシス・オン・〜」の時と同じように以前の正史世界であるニューアースの時の記憶は忘れ、また完全に別の記憶を持ちました。

warnerbros.co.jp

そしてこのフラッシュポイント直後からの世界全体をNEW52世界と呼びます。(なんで52かというと、このNEW52では並行世界が全部合わせて52個だからです。上のDC公式のキャラクター紹介にそれぞれのアースの紹介があります。)

ここから更にクライシス系だけどそんなに正史世界が変わったわけでもない

「DCユニバース:リバース」

という事件が起こり、現在はリバース世界となっています。影響としてはNEW52世界のみんながニューアースの時の記憶を思い出し始めたくらいですね。結構大ごとですけどこれでも比較的小規模な変化という扱いです。

そこから更に「メタル」「ドゥームズデイ・クロック」などのクライシス系の事件が起きているのですが、正史世界がアース0であることは変わってないので割愛します。

更に「デスメタル (未邦訳)」でなんかすごいことになってるらしいのですがまだ読んでないのでわかりません。また邦訳を読んだときに追加できればいいなと思います。

 

  •  クライシスとは(ついでにリブートとリランチの説明)

 

 さて、ではこちらでは実際クライシスが起きるとどういう変化が起きるかの解説をします。

まず説明すると、「それぞれのキャラクターの設定が現代的になり、かつ年齢が現代での活躍に適した年齢になる」です。

スーパーマンを例にとります。「キャラクターの設定が現代的になる」というのは例えばスーパーマンのスーツ。基本的にスーパーマンと一緒に銃で撃たれても傷一つつきませんがそれは何故でしょう?

「クライシス・オン・〜」より前ならスーツは普通の素材だが、スーパーマンは自分の体の周りを力場で覆っているから。

「クライシス・オン・〜」より後のニューアースくらいの時期ならスーツの素材はクリプトンからの宇宙船の中に入っていた毛布や産着でスーパーマンと同様に地球では凄まじい強度になっており、それを養母のマーサ・ケントが針やミシンを壊しながら仕立て直したから。

フラッシュポイント」より後のNEW52におけるアース0ならスーツ自体がクリプトン星製の鎧だから。

というようにどんどん”現代的”になってますね。

また、「年齢が現代での活躍に適した年齢になる」というのはまあ大体20歳前半くらいに若返るということですね。

 

さてこのクライシスをわかりやすく説明するために色々な例えを考えたのですが、「大きな事件が起こってから以前とは少し違うけど大体同じな世界が出現する。」という例は日本のコンテンツの中ではジョジョの奇妙な冒険における1巡くらいしか思いつきませんでした。(ジョジョは1~6部の世界と7部以降の世界の間にクライシスのような事件が起きていて、二つの世界では似たような名前と能力の登場人物がいたりする)

しかし、クライシスのような事件は起きてなくてもクライシス前とクライシス後の設定変更のようなものをしている例はいくつかありました。

例えばドラえもんです。「キャラクターの設定が現代的になる」の例としてはドラえもんが青くなった理由ですね。昔はネズミに耳をかじられてしまいその姿を鏡で見たショックで青ざめたから。最近はネズミに耳をかじられてしまいその姿をガールフレンドに笑われてしまったためにショックで大泣きし、その振動でメッキがはがれたから。

というように現代的に変更されています。

また、「年齢が現代での活躍に適した年齢になる」の例としてはのび太たちがずっと小学生のままというところですね。

 

こう考えると、クライシスは難しい話では無くて長期シリーズ特有の設定の変遷や何年やってても全然年を取らないいわゆる「サザエさん現象」に理由付けしただけなんですね。

 

 

 

さて、ついでにリブートとリランチの説明をします。なぜここでやるかというとクライシスと結構近しいからです。

 

まずはリブート(Reboot)。日本語にすると再起動で、辞書的な意味は「フィクション作品においてシリーズにおける連続性を捨てて新たに一から仕切りなおすこと」です。

具体例を出すとサム・ライミ監督版の「スパイダーマン1~3」とマーク・ウェブ監督の「アメイジングスパイダーマン1,2」の関係ですね。ほかにも「仮面ライダー」と「仮面ライダー THE FIRST」だのがありますが、まあリメイクとほぼ同じ意味ですね。

 

それに対してリランチ(Relaunch)。launchを日本語にすると発射、発進なので再出発くらいにしておきましょう。こちらは「今までの物語の流れを無視することなく、いったん一区切りつけてまた1巻から始める」という意味で使われていると思います。

具体例を出すと「ナルト」に対する「ナルト疾風伝」や「ドラゴンボール」に対する「ドラゴンボールZ」ですね。

 

微妙なニュアンスの違いですが、これが大事になってくることもあるのでついでに説明しました。クライシスはかなりリブートに近いリランチ。といった印象ですね。

 

  •  余談(それぞれのアースの呼び方)

さて、「クライシス・オン・〜」より前にアース1とアース2がありましたが、「フラッシュポイント」の後にもアース1やアース2がありましたね。これらを呼び分けなければならないときにどう呼ぶかを解説します。

 

まあ簡単です。「クライシス・オン・〜」より前ならプレ(pre)クライシスアース1、クライシス前アース1と呼びます。この場合のクライシスは「クライシス・オン・〜」の略ですね。

こんな風にアース○○の前にどの時期かを示す言葉を入れて区別します。

それぞれの時期としてまず「クライシス・オン・〜」より前の時代はプレクライシス、クライシス前。

「クライシス・オン・〜」より後はポスト(post)クライシス、クライシス後、プレフラッシュポイントフラッシュポイント前(略してフラポ前)

フラッシュポイント」より後はポストフラッシュポイントフラッシュポイント後(略してフラポ後)でもいいんですが、どちらかというと「フラッシュポイント」から「DCユニバース:リバース」までの期間を指すNEW52期、「DCユニバース:リバース」以降を指すリバース期。などの○○期という区別の仕方をすることが多いと思います。

また、「ゼロアワー」の前後などでさらに細かく分けてもいいです。

 

あとDC特有というわけではないのですが、アメコミ全体としてゴールデンエイジ、シルバーエイジなどと呼ばれる期間があります。

ゴールデンエイジはスーパーマン誕生の1938年からシルバーエイジの開始まで。

シルバーエイジの開始は2代目フラッシュことバリーの誕生(1956年)からとされることが多いのです。そしてコミック全体の話をするときはそこから70年代までをシルバーエイジとすることが多いと思いますが、DCコミックスに関しては「クライシス・オン・〜」のあった1985年くらいまでシルバーエイジに含めることも多いそうです。

この○○エイジをどの期間とするかは人によるというか結構適当なのでシルバーエイジかブロンズエイジくらいまでなんとなくこの辺って思っとけばいいような気がします。

ブロンズエイジは一般的に70年代から80年代半ば。

モダンエイジが80年代から現代までとされていることが多いと思います。

そしてそれとは別のダークエイジ。こちらも80年代から現代まで、つまりモダンエイジと同じなんですけど。名前の通りヒーローが暗くなってる時代ということですね。

またはブロンズエイジのあとにアイアンエイジという時期を提唱する人もいるそうです。

 

この金属の名前にエイジってつけるのはギリシャ神話の用語で黄金時代(ゴールデンエイジ)、その次に白銀時代(シルバーエイジ)、その次に青銅時代(ブロンズエイジ)、その次に英雄の時代、そして歴史時代または鉄の時代(アイアンエイジ)つまりは現代(モダンエイジ)が来るというのをパロディというかオマージュというかしてるっぽいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:両方「DCコミックスアンソロジー」に収録

 

DCコミックス アンソロジー

DCコミックス アンソロジー

  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

DCの邦訳を読んでいくための解説①(DC全体。正史とエルス)

DCコミックスの作品は、今まで続いてきてこれからも続いていくメインの正史世界の作品群と、基本的に単発の正史ではない並行世界の作品群(エルス)に分かれます。

 

まずエルスについて説明します。

このエルスに分類されるのは赤ん坊のスーパーマンを乗せた宇宙船がアメリカではなくソ連に着いていた世界を舞台にした「スーパーマン:レッド・サン」のように根幹となる舞台設定などから違うものや、引退していたバットマンが帰還する「DARK KNIGHT バットマンダークナイト」や荒廃した未来世界で生首のジョーカーとバットマンが旅をする「バットマン:ラスト・ナイト・オン・アース」のように正史から先の未来で起こりうる事件を描いたものなどがあります。

簡単に言えば本編(正史)とはあまり関わりのない外伝。という所でしょうか。正史との関わりがない代わりに奇抜な設定や展開もあるので、そういうものを求めているならこちらです。

 

 

それに対してDCの正史というのは少し説明が面倒になります。

DCコミックスの正史はずっと同じ世界の話が続いているというわけではありません。時々宇宙全体が巻き込まれるような事件が起きて新しい正史世界が生まれます。新しい正史世界が生まれるといっても以前の正史世界での物語全部が消えて初めからやり直しということはなく、新しい正史世界でも以前の正史世界と似たような事件が起きていたということになってそのまま続きが描かれたりもします。

この辺のことを詳しく説明するのはまた別の機会にします。少なくとも邦訳アメコミを読む時にこの辺の知識が必要な場合は解説冊子などに書いてあるので細かいことは覚えてなくて良いです。

覚えておいて欲しいのは、DCにおいては正史世界に幾つか種類があるということです。

 

その種類とかも細かく分類するかどうかで何種類とするか困るのですが、邦訳アメコミを紹介していくのに必要なのは「リバース期」と「NEW52期」と「それ以前」くらいで良いと思います。

2021年現在の邦訳状況で行くと「リバース期」が最新のもの。「NEW52期」がちょっと前だけど最近。そして「それ以前」となります。

大まかな見分け方は「リバース期」の作品たちはメインカラーが青と白になってて、表紙にREBIRTHって書いてます。

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「NEW52期」の作品は表紙にTHE NEW 52!って書いてます。

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それ以前の正史の作品や、こういうの書いてないけどリバース期の作品。とかの例外は紹介するときに個別に説明します。

まず「NEW52期以前」の作品たちの説明をします。この辺の作品を読む意義というのは古典的な名作を読むことになると思います。最近の作品と同じ世界での物語ではないのですが、邦訳されてるものは基本的に名作だったり現在も言及されたりオマージュされたりすることの多い作品がほとんどです。

次に「NEW52期」の作品たち。このNEW52の世界は、新規読者の獲得のためにそれ以前の世界での設定や歴史などの多くが無かったことになっておりそれぞれのヒーローの活躍が一から語りなおされていて特に初心者向けのシリーズとなっています。

最後に「リバース期」。「NEW52期」からの世界と地続きの世界なのですが、NEW52以前の設定や歴史が復活し始めています。復活し始めているのですが邦訳されてる作品の中でその辺のことが関わってくる作品は実はそんなに多くないので気にしなくても大丈夫です。DCの作品全体がNEW52期で一区切りついて、そこから更に新章に突入してるのがリバースなのでここから読み始めても大丈夫です。

 

ここまで長々と書きましたが「じゃあどれ買えばいいの?」という問いに対する答えは結局「自分が気になったものを好きなように買う」となります。勿論、1冊2,3000円する高い買い物なので失敗したくない気持ちはわかります。そういう人のためにこのブログ始めてるところはあります。しかし最初の一冊で必ず成功するというのは難しいです。僕らも初心者向けをいっぱい考えるけど人によって合う合わないがあります。

なのでどうせなら自分が興味を持ったものを買ってください。邦訳アメコミは中に解説があるのでそれを読めば大丈夫です。細かいことは読んでるうちに後からついてきます。

 

 

アメコミの略語まとめ

何となく思いついたやつを適当に書いていきます。正式名称がわかれば後は適当に調べられると思うので説明は最小限です

足りないとか間違ってるとか追加してほしいとかあればコメントとかしてください。

 

 

英語

 

a.k.a

アメコミ用語というより英語の略語だけど一応。「also known as」で「またの名を」といった意味。どういう状況で使うかというと、ピーター・パーカーa.k.aスパイダーマン。といった感じアメコミは実名とヒーロー名があるのでこうやって書くときもある。

AoA

エイジ・オブ・アポカリプス(Age of Apocalypse)の略。マーベルのコミックにおけるX-MENを中心としたイベントを指す。

 

AoU

エイジ・オブ・ウルトロン(Age of Ultron)の略。マーベルのコミックにおけるイベントと、実写映画を指す。

 

AoS

エージェント・オブ・シールド(Agents of S.H.I.E.L.D.)の略。そういう題名のドラマ作品を指す。

 

BIG3

特に有名な3人くらいの意味。マーベルならキャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティ・ソーの3人。DCならスーパーマンバットマンワンダーウーマンの3人を指す。

 

 

BoP

バーズ・オブ・プレイ(Birds of Prey)の略。そういう名前のDCのヒーローチームがいるが特に「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY」という作品を指す。

 

BvS

バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生」のこと。英語の題名だとBatman v. superman:Dawn of JusticeでvsじゃなくてvなのでBvsSじゃなくてBvS表記が多い。

 

BW

ブラックウィドウのこと。もしくはその映画作品。

 

CA

キャプテン・アメリカ(Captain America)の略。

 

CN

カートゥーン・ネットワークCartoon Network)の略。特にDCのアニメを放送してくれてるので話題に出ることがある。

 

CoIE

クライシス・オン・インフィニット・アース(Crisi on Infinite Earths)の略。DCのおそらく一番有名な超大型クロスオーバーイベント。単に「クライシス」とも言われるけど他にもいっぱいクライシスと名の付くイベントがあるため区別したいときはCoIE。アースは複数形でも発音はアース。

 

CW

シビル・ウォー(Civil War)の略。内戦という意味でアメコミにおいては特にマーベルのコミックのイベントであるシビルウォーシビルウォーⅡ、そして実写映画のシビルウォーを指す。

 

DC

DCコミックスのことだけど、DCなのはDC社が最初に発行したDetective Comicsの略。なのでフルで言うとDetective Comics Comics。Detective Conanで名探偵コナンの略としても使われていて前にちょっと炎上した。

 

DCEU、DCFU

DCエクステンデッド・ユニバース(Extended Universe)またはDCフィルムズ・ユニバース(Films Universe)の略。近年のDCの実写映画シリーズ全体やその世界観そのものを指す。DCEUの方をよく使う気がするけどEUの方は全然名前がつかないからどっかの雑誌が呼び始めたのをみんなが使いだしただけ、DCFUは日本のパンフとかで使われてる。正式名称は公式から言われてないけどなんとなくDCEUって言い続けてる。

 

DCL

アプリゲームの「DC Legends」の略。登場キャラクター多めで嬉しい。

 

DC SHG

DCスーパーヒーローガールズ(Super Hero Girls)題名通りDCの女性ヒーローたちが主役のアニメ。

 

DKR

ダークナイトリターンズ(Dark Knight Returns)の略。エルス系のバットマンの傑作コミックを指す。

またはダークナイトライジング(Dark Knight Rising)でバットマンの実写映画ダークナイト三部作の最終作を指す。

 

DoFP

デイズ・オブ・フューチャー・パスト(Days of Futere Past)の略。そういう題名のマーベルにおけるX-MENを中心としたイベントやそれを原作とする実写映画の「X-MEN:フューチャー&パスト」という作品を指す。英語の題名が「X-MEN:Days of Future Past」

 

DP

ダーク・フェニックス(Dark Phoenix)の略。実写映画の「X-MEN:ダーク・フェニックス」という作品を指す。

またはデッドプール(Dead Pool)のこと。

 

DW

ダーク・ワールド(Dark World)の略。「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」という作品自体を指す。

またはアニメのディスクウォーズ(Disk Wars)アベンジャーズのこと。

 

EG

エンドゲーム(End Game)の略。「アベンジャーズ:エンドゲーム」という作品を指す。

 

FA

ファースト・アベンジャー(First Avenger)の略。「キャプテンアメリカ:ファースト・アベンジャー」という作品自体を指す。

 

FC、FG

ファーストクラス(First Class)またはファーストジェネレーション(First Generation)の略。実写映画の「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」という作品を指す。英語の題名はファースト・クラス。

 

FF

ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)の略。マーベルのスーパーヒーローチーム。ほかにもフューチャー・ファウンデーションというチームもいる。

 

FFH

ファー・フロム・ホーム(Far From Home)の略。「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」という作品を指す。

 

FP

フラッシュポイントFlash Point)の略。DCの大型イベントの一つ。

 

F&P

フューチャー&パスト(Future&Past)の略「X-MEN:フューチャー&パスト」という作品を指す。

 

GL

DCのヒーローグリーン・ランタン(Green Lantern)を指す。

 

GotG

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardian of the Galaxy)の略。チーム名や映画作品を指す。英語の名前が長い時theは日本語訳の時に飛ばされたりする。(例えばパイレーツ・オブ・カリビアンも英語だとtheが入る)

 

HC

ホームカミング(Home Coming)の略。「スパイダーマン:ホームカミング」という作品を指す。

 

IW

インフィニティ・ウォー(Infinity War)の略。「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」という作品を指す。

 

JSA

ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ(Justice Society of America)の略。特にDCのおじいちゃんヒーローたちが加入してるヒーローチームのこと。

 

JL、JLA、JLD、JLI

JLはジャスティス・リーグ(Justice League)の略。JLAはジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ(Justice League of America)の略。基本的にJLがスーパーマンなどが所属するメインのチーム。そのメインのチームの名前がJLAだった時もある。その他は基本的に派生の組織。~・ダーク(Dark)は魔術系、~・インターナショナル(International)は言い方悪いけど2軍っぽい。~・ユナイテッド(United)とか、~・ヨーロッパ(Europe)とかいっぱいある。

 

LoSH

リージョン・オブ・スーパーヒーローズ(Legion of Super Heroes)の略。DCの未来世界(30世紀)におけるヒーローチーム。

 
LoT

レジェンド・オブ・トゥモロー(Legends of Tomorrow)の略。アローバースに属するDCのドラマシリーズ。

 

MCU

マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)の略。実写映画のアベンジャーズなどのシリーズ全体やその世界観そのものを指す。

 

MFF

 スマホゲームの「marvel future fight」の略。登場キャラクターが多いし最新のコミック登場キャラクターの追加や、このゲームで登場してから原作コミックに出たキャラクターもいる。

MoS

マン・オブ・スティール(Man of Steel)の略。実写映画の「マン・オブ・スティール」という作品を指す。

 

MUA

ゲーム「マーベル・アルティメット・アライアンス(Marvel Ultimate Alliance」の略。最新作の3はスイッチで遊べるしニンテンドーカタログチケット対応。

 

TAS

ジ・アニメイテッドシリーズ(The Animated Series)の略。スーパーマンバットマン、JLなどのアニメを同一世界の話として長いことやってた。

 

TT

ティーン・タイタンズの略。特にカートゥーン・ネットワークで放送れたアニメ版を指すこともある。

 

TTGO!

ティーン・タイタンズGO!の略。ティーンタイタンズのアニメ版でさらに等身が低くなってる。

 

UTRH

アンダー・ザ・レッドフード(Under The Red Hood)の略。そういう題名のバットマン関連作品。

 

WB

ワーナー・ブラザースWarner Bros.)の略。アメコミ関連としてはDCの映画などを作ってる。

 

WS

ウィンター・ソルジャー(Winter Soldier)の略。そういう名前のヒーローもいるけど主に実写映画の「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」という作品を指すことが多い。

 

WV

ワンダヴィジョン(Wanda Vision)のこと。MCUのドラマ作品。

WW

ワンダーウーマン(Wonder Woman)のこと。

 

YJ

ヤング・ジャスティス(Young Justice)の略。そういう題名のDCのアニメを指すことが多い。

 

 

 

日本語

アベアセ

アベンジャーズ・アッセンブルの略。そういう題名のマーベルのアニメがある。

 

アメスパ

アメイジングスパイダーマンの略。実写映画シリーズ。

 

アルスパ

アルティメット・スパイダーマンの略。そういう題名のマーベルのアニメ作品がある。

 

ザバ

ザ・バットマンの略。そういう題名のアニメがあるのだが、ロバート・パティンソン主演の映画の題名もザ・バットマンになりそうなのでそっちも指す。

 

スースク、スースカ

スーサイド・スクワッド、スーサイド・スカッドの略。スクワッドは日本語的な読み、スカッドのほうが英語の発音に近い。

 

スーパーサンズ、サンズ

スーパーマンの息子のスーパーボーイ(ジョン・ケント)とバットマンの息子のロビン(ダミアン・ウェイン)の二人のこと。そういう題名で二人で冒険したことがある。

 

スパイディ

スパイダーマンのこと。

 

スプス

スーパーマンのこと。

 

ダイナミックデュオ

略語か?って思うけど一応。バットマンとロビンのコンビのこと。

 

ニンジャバ

ニンジャバットマンの略。

 

バッツ

バットマンのこと。

 

ブレボ

バットマン:ブレイブ&ボールドの略。そういう題名のDCのアニメがある。明るい感じ。

 

ワールズファイネスト、ファイネスト

スーパーマンバットマンの二人のこと。そういう題名で二人で冒険したことがある。

 

 

アメコミの用語解説

邦訳アメコミを紹介していきたいのですがそのためにまずは基礎的な用語などを紹介しておきたいと思います。

これだけ見てもよくわからんし覚えられないと思うので僕とか他のアメコミブログとかの説明でわかんない単語があったときに参考にしてください。

あと追加してほしいとか間違ってるぞ。とかあったらコメントお願いします。

 

 

 

 

アメコミ作品の説明とかの用語

ヒーロー、スーパーヒーロー

まあわざわざ書かなくてもわかると思いますが当然スーパーマンなどの正義の味方の皆さんの総称ですね。スーパー付けるかどうかは気分です。

 

ヴィラン、スーパーヴィラン

ヒーローに対してその敵側。悪役ってことですね。以前はあんまり通じない言葉だったんですがディズニーヴィランズとかヒロアカのおかげで結構通じるようになりましたね。

 

サイドキック

日本語だと相棒、助手という意味。だけど特にバットマンに対するロビンみたいに(子供の、一人前じゃない)助手っていうイメージが強いと思う。

 

クロスオーバー

日本語にすると垣根を超えたコラボレーションといったところ。どこからをクロスオーバーとするかは適当。例えば悟空とベジータが一緒にいても普通、悟空とルフィならクロスオーバーって感じ。

 

パラレルワールド、並行世界、代替宇宙

今いる現実とは少し違う世界があったら?例えば今日の朝におにぎりを買おうとして鮭とおかかで迷った後に鮭を買ったとして、鮭を買ったこの世界とは別におかかを買った世界もこっちから見えたりしなくても存在しているかもしれない。そういう世界をパラレルワールドと呼ぶ。

物語で使いやすくてよく登場するのでこれも説明要らないかも。ギャルゲーなどの選択肢を選んでいくマルチエンディング方式のゲームやタイムトラベルとかで便利。

 

マルチバース

パラレルワールドがいっぱいあるよっていう話。無数のパラレルワールドが存在するという世界観全体を指して使ったりする。

 

アース

英語で地球のことだけど、特にマーベルやDCではそれぞれの世界(パラレルワールド)にアース1みたいに名前がついてることも多いので。一個一個の並行世界を「○○なアース」って言ったりする。

 

正史

たくさんあるパラレルワールドの内、メインの話が起こってる世界を指す。基本的に一番古くから話が続いてる世界で、この世界のバージョン違いとか別の選択をした未来の話とかが正史以外のパラレルワールドとして描かれる。

 

エルス、エルスワールド

パラレルワールドの内、正史以外の世界。

 

シークレット・アイデンティティ

つまりは正体。「スパイダーマンのシークレット・アイデンティティはピーター・パーカーだ」みたいな。

 

オリジン、誕生譚

つまりなんでヒーローになったかという話やその経緯。アニメなら1話とかの話。

 

リランチ、リブート

両方とも大体再始動という意味。設定改変やら何やらで仕切りなおすのだがリランチはそれまでの話の流れも引き継いでるもの。リブートはそれまでの話の流れを基本的に引き継がないもの。という風に区別される(らしい)。

 

出版物としてのアメコミの説明用語など

邦訳、邦訳アメコミ

日本語訳されたアメコミのこと

 

原書

英語版のアメコミのこと。それ以外の原語版の海外漫画を含むときもあるかも。

 

ライター

アメコミのストーリーを考える人

 

アーティスト

アメコミの絵を描く人。次のペンシラーやらインカ―やらの仕事全部やってる人を指す。または絵を描く人全体の総称としてペンシラーとかインカ―とかもアーティストに含めたりする。

 

ペンシラー

アメコミの下書きを描く人(白黒の下書きまで)。

 

インカ―

ペンシラーが描いた絵にインクを入れる人。

 

カラリスト

更に色塗る人。

 

レタラー

吹き出しの中とかの文字のレイアウトとかやる人。

 

コミッション

 コミコン(アメコミ系列のコミケみたいなやつ)などのイベントでアーティストさんにお金を払って自分の好きな絵をかいてもらうことができる。向こうが用意した紙に書いてもらったり後述のブランクカバーに書いてもらえたりする。

 

リーフ

アメコミが連載されてるもの。日本だと少年ジャンプにいくつかの作品が載ってるが、それを一つ一つの作品ごとにちぎったようなもの。

 

TPB(トレード・ペーパー・バック)、HC(ハードカバー)、SC(ソフトカバー)

リーフをまとめたやつ。単行本。申し訳ないがそれぞれの細かい違いは俺はわかってない。

 

ヴァリアント・カバー

表紙のバリエーション違い。リーフには同じ話が載ってても表紙だけ違うというものがある。珍しいヴァリアント・カバーとかもあってコレクター精神を煽られるのだが中身の絵を書いてる人とカバーの絵をかいてる人が必ずしも一致するわけではないのでよく表紙詐欺と言われる。その原因の一つ。

 

ブランクカバー

ブランク(空白)の名の通り表紙に絵がないやつ。基本的な用途は前述したコミッション用。

 

グラフィック・ノベル

正直よくわからん。大人向けのコミックのことだったり、単行本のことだったり。あとはまずリーフで連載せずに書き下ろしをそのまま単行本にしてる作品のことで自由度が高い(?)らしい。

 

オンゴーイング、レギュラーシリーズ、現行

つまりは通常連載。例えばBatman#300ならオンゴーイングBatman誌の300個目。

 

ワンショット

オンゴーイングと違って1回だけのやつ。

 

ミニシリーズ

数回限定のやつ。オンゴーイングと違って何回かだけやるって最初に決められてる。ワンショットと違って1回じゃない。

 

イベント

複数の雑誌にまたがるような大きな事件のこと。イベントには様々なキャラクターが登場し、クロスオーバーしていく。

 

タイイン

イベントに巻き込まれてるそれぞれの話のこと。オンゴーイングの一部がタイインとして巻き込まれたりする。イベントに重要な話やイベントの本筋から少し外れた話色々ある。

 

 

 

 

 

 

 

「ドゥームズデイ・クロック」の解説(特にウォッチメンのみ既読の方向け)

 

 

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

 

 今回はこのドゥームズデイ・クロックについてネタバレありで解説していくので未読の方はどうか読んでから来てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのDCのキャラクターの細かい解説とかは邦訳本の解説とかで各自で調べていただくとして、一番よくわからなかったのは「アース○○」とか「スーパーマンの到着」のあたりだと思います。

 

その点に関してDCユニバース全体の説明をしていきます。

まず、DCコミックスから出版されているコミックは大抵同じ世界で起こっている出来事です。この大抵の事件が起こっている世界を正史世界と呼びます。

例えばウォッチメン本編のような世界は正史世界ではない並行世界の一つとなります。

 

ではこの正史世界ですが、スーパーマンの誕生した1938年からずっと同じ世界で続いてるものかと言われれば少し違います。アメコミでは設定改変がよく行われるという話があるのですが、つまりはそれの話です。

DCの正史世界ではいろいろな事件が起きますが、それら全部が同じ世界で起こるというのはやはり物語を作っていくにあたって困ったことが起きることが多いのはわかると思います。例えば1938年から活動してるスーパーマンが2020年にも活躍してるのは無理がありますね。そういう時にタイムトラベルにより歴史を改変するような事件などが発生することでスーパーマンが「現代」において20代くらいの年齢になるように調節されます。

 

 

最初にマンハッタンがやってきたのはスーパーマンの初登場である「Action comics#1」が現実で刊行された1938年にスーパーマンが活躍し始める世界。 この世界がアース2となります。 なぜ最初の世界が2なのかと言うと、次の世界が出来た時にそっちを1と名付けてからこっちの世界を2と名付けられたからです。

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こちらの世界ではジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ(JSA)のチームメンバーと同時期にスーパーマンもヒーロー活動をしているため、設立時(この話が刊行された1940年)にジョニーがスーパーマンも探そうとします。

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次の世界であるアース1は稲妻に打たれた科学捜査官こと2代目フラッシュのバリー・アレンの誕生が現実における1956年で、そこからはこの世界が正史となります。 アース1での話をしてるのは以下のコマですね。また、詳しい説明は省きますがこの世界にはJSAは存在していません。

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そしてそのアース1とアース2、それ以外の様々な並行世界も巻き込んだ最初にして最大の危機(クライシス)である 「クライシス・オン・インフィニット・アース」(これの刊行が1985年から)が起こり、アース1985が誕生します。

 

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この世界においてはアース2と同じく1940年にJSAが設立されるのですがスーパーマンはこの世界の1940年には活動していないので「メンバーはそろった」となります。

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そこから「フラッシュポイント」の事件があり、NEW52と呼ばれる期間が始まりまたスーパーマンは若返ります。

フラッシュポイント (DC COMICS)

フラッシュポイント (DC COMICS)

 

 

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そしてそのフラッシュポイントにてDr.マンハッタンが介入していたことを示唆するのが「DCユニバース:リバース」と「バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン」であり、その答え合わせがドゥームズデイ・クロックとなります。

 

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

 

 

 

 

 

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NEW52における正史世界には、未来の象徴であるリージョン・オブ・スーパーヒーローズと過去の象徴であるジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ(JSA)が存在しませんでした。 それにより、この世界は歴史の積み重ねが少なく設定もあんまりこんがらがってないので初心者向けと言われてきました。

そしてその原因がこの作品で明かされました。 ちなみにJSAは第二次大戦期にも活躍してたというのが特徴なのでスーパーマンと違って先送りされないようです。

 

 

ちなみにこれらを邦訳で知っていこうとするなら、上で名前を出したもの以外だとスーパーマンの初回であるAction comics#1も収録されてる「アクションコミックス#1000」

 

 

アース2のスーパーマンの誕生譚やアース1とアース2の初邂逅である初代と2代目フラッシュの初共演が収録されてる「DCコミックスアンソロジー」や

 

DCコミックス アンソロジー

DCコミックス アンソロジー

  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

まだ新米のNEW52におけるスーパーマンを見られる 「スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1 」 などです。

 

スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1 (DC COMICS)

スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1 (DC COMICS)

 

 

 

また2020年にメタバースがどうこうっていうのは邦訳が刊行予定されている「デスメタル」という事件の話と思われます。

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そして5Gというのは今辺りにアメリカでやってるはずの話だったのですがコロナの影響で少し違う形になってるらしいです(あんまり知らない)

 

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