【注意⚠️】
この記事には多分に憶測が含まれており、状況証拠からこう考えられるレベルの話も多いです。
これが事実そのままだとは思わないでください。
まず、DCEUは初っ端のMoSとバットマンvsスーパーマンの時点で結構ケチがつけられていました。現在はスナイダーカットと合わせて、良かった時のDCEUという扱いですが特にバットマンvsスーパーマンはゴールデンラズベリー賞を受賞するほど当時の評判は悪かったです。
それで焦ったのか旧スースクとJL辺りで恐らく方針転換が図られており、MoSやBvSのようなシリアスでダークな要素を削り明るくしようとしたと思われます。
ですがその為に作り直すとかでもなく、基本的には既にダークなトーンで撮影されたものを編集することでどうにかしようとした結果チグハグな作品が生まれてしまったと思われます。
旧スースクまで基本低評価だったのに対して過去が舞台のため他の作品との関わりが薄かった『ワンダーウーマン』が高評価だったり、同様に他と関わりの薄い『アクアマン』がヒットしたためDCEUのシリーズ作品同士の繋がりを重視せず作品単体のクオリティを重視するという方針が発表されました。
DC映画、ユニバースを意識せずに作品ごとの独立性を高める方針へ ─ 「マーベルとは違う戦略」、『アクアマン』成功も後押しか | THE RIVER
これはある意味上手くいったと思います。
他の作品との関わりを考えずに済むためそれぞれが自由に作品を作れるようになったし、ここまでのシリーズを全部見て予習する必要も無いから初心者に勧めやすくなりました。
JL以降の『アクアマン』『シャザム!』『ハーレイBoP』など基本的に評判は良いです。が、問題として作品同士の繋がりを弱めたらシリーズとしてやってる意味がないというお話になります。
お互い関わらなくなるならそれぞれが別の世界でシリーズ作品としてやってるのとあまり変わらなくない?わざわざDCEUという一つの世界観でやってる意味とは?となってしまってたと思います。
そこでやはりもう一度一つのシリーズとしてちゃんとやっていこうとなったのでしょう。
ただ、そこでDCEUを継続するでもなく全く新しい世界を作るでもなく
「新しい世界を作りたいけど………DCEUの上手くいったとこだけはそのままにしたいなぁ…………」
みたいな雰囲気を感じるような展開をしてます。
まあこの作戦もそこまで無理矢理でもなくて先ほど言ったようにJL以降のDCEUは個々の作品の独立性が高いが故に実はDCEUとは別の世界の話でした。ってやっても困らない作品ばかり。
そんな風な可能性が残ってるせいでまた得意の優柔不断を発揮してしまってフラフラしてしまい………………
というのを説明していきます。
明確にDCEUの次のユニバースの計画を考えながらの製作となったのは恐らく『新スースク』辺りからかな〜と思います。
DCEUとも新世界とも受け取れる程度にしか作品外のキャラへの言及は無い(ここまではそれ以前の作品も似たようなもんだが)のに加えて、明らかに『フラッシュ』というDCEUのタイムリミットが迫る中でスピンオフの『ピースメイカー』の製作も発表してたりとDCEUが終わっても元気にやっていくぞ感がありました。
ガン監督はキャラクターの生死なども自由と言われていたそうです。その点はDCEU終わるし何やっても良いよ、という意味なのか新世界のお話って事にもできるから細かな辻褄合わせは後でで良いよ、という意味なのかちょっと迷うところ。
『ピースメイカー』ではグリーンアローというDCEUに登場してない有名ヒーローの名前が出てきたり、DCEUというよりも新世界を舞台として話を作ってる感がありました。(『新スースク』も本作初登場でDCEUに登場してないキャラが沢山居るけど、キャラの重要度が違うので……………)
こっちに登場したJLのメンバーはスーパーマンとワンダーウーマンは顔が見えず、モモアのアクアマンとエズラのフラッシュは顔を見せる。ってのも切り替わり期特有という感じで、ここで下手にカヴィルやガルの顔を出さないしバットマンも出ないからこそDCEUとも新世界とも取れる作品に仕上げてる感じがありました。
加えて『ピースメイカー』はS2も約束されており、つまりは『フラッシュ』公開後にもこのお話の続きが出るので新世界が舞台の作品として扱っても構わないという事だろうと思いました。
逆に言うと顔を出してるアクアマンとフラッシュはDCEUでも新世界でも同じ俳優のままで内定というメッセージだったんだと思うのですが、結局DCUでは全員俳優は交代の予定です。
後の説明のために、この時点での新世界の計画を新世界ver.1とします。
『ブラックアダム』にはアマンダ・ウォラーやエミリア・ハーコートが登場。新世界でも継続される事がほぼ確定な『ピースメイカー』で活躍したエミリア・ハーコートやその他新スースクのメンバーが登場する=新世界での登場も内定。みたいな扱いになんじゃないかなと思いました。
そして最後にサプライズでカヴィルのスーパーマンが登場し、公開直後はこれ以降の作品でもカヴィル復活との話でした。がすぐにやっぱ降板って話になりました。
新世界ver.1ではモモアのアクアマン、エズラのフラッシュに加えてカヴィルのスーパーマンも続投する可能性があったと思われます。
が、この辺でスーパーマンはカヴィルから交代させる新世界ver.2に計画が切り替わったと思われます。
ブラックアダムは続編の予定がキャンセルされたっぽいので、元は新世界でもやっていくつもりだったけど結局無しになったと思われます。
そしてもうそろそろ『フラッシュ』って段になってもこの混乱具合なので『ピースメイカー』の主要キャラが出てる=内定という図式もいつでもひっくり返されるうるな。と思いつつもそれ以外に参考にすべき情報もないので継続して注目しました。
『シャザム2』からは一応DCUの計画の作品とされています。
エミリア・ハーコート達も登場してて新世界内定(仮)の条件は満たしてます。また、ガルのワンダーウーマンも登場しました。
JSAと関わるっぽい台詞も出てたのはブラックアダムの続編の予定の名残りなのか関係ないのかよく分からないですね。
シャザムに関しては現在のところ言及が無いのでDCUでも続投する可能性も残ってはいるって感じです。
そして遂に『ザ・フラッシュ』が来ます。
また面倒な話なのですが『ザ・フラッシュ』のEDには公開されたバージョンとは幾つか別のバージョンのEDがあったと言います。
【ネタバレ】『ザ・フラッシュ』ラスト解説 ─ 衝撃サプライズなぜ実現?全3バージョン製作された結末の全容 | THE RIVER
この記事におけるバージョン2が先程の新世界ver.1用(カヴィルのスーパーマンあり)ですね。
そしてこの記事におけるバージョン1が新世界ver.2用(カヴィルのスーパーマンなし)です。
元々はカヴィルのスーパーマンと共にガルのワンダーウーマンも続投予定だったっぽいので『シャザム2』での登場も新世界ver.1においては内定していたということかと思われます。
この時の新世界ver.2の計画だと『フラッシュ』の後の世界でキートンのバットマンがニック・フューリー的な役回りになるという話があり、様々な作品に登場予定でした。
その計画の存在達を挙げると
まずは『バットガール』。キートンのバットマンが師匠的な役割で出るという話でした。完成はしたがお蔵入りと発表。
『バットマン・ビヨンド(キートンのバットマンの作品)』という企画。題名的にキートンの老ブルースからバットマンを新世代(テリーとか)に受け継がせるお話になってたんかなと思います。
『アクアマン:失われた王国』もキートンのバットマンで撮影してたけど追撮でベン・アフレックのバットマンになり、最終的にそれすらも消されました。
つまり新世界ver.1or2用、諦めてファンサービス要素を残す為にDCEUに寄せたやつ、ファンサービス消して現在の計画に沿うようにしたやつという変遷と思われます。
『バットガール』はクオリティが低かったから+節税、『アクアマン2』は試写で視聴者が混乱してたからお蔵入りor追撮、という発表でしたが実際は新世界の計画の変更に合わせるためなんじゃないかなと僕は思ってます。
そして結局は『フラッシュ』のEDで事件後の世界のブルースとして登場したのはジョージ・クルーニーでした。
これはクルーニーがDCUのバットマンとして出る。というよりもDCUでキートンのバットマンをやる可能性を潰す意味合いのシーンなのかなと思います。
なのでキートンのバットマンがいる新世界ver.2からキートンのバットマンを抜いた新世界ver.3にこの時点で計画は変更されていたんだと思います。
新世界ver.3でも『フラッシュ』のEDからエズラのフラッシュとモモアのアクアマンは続投の予定だったんだと思います。これ以降に新世界となる中で『アクアマン:失われた王国』も公開予定だったのでそれ用と思われます。
新体制が不明な中、ガルのワンダーウーマンの続編はある、やっぱない。みたいになって結局は無くなったようなので、それもガルのワンダーウーマンを続投するかどうか迷った結果新キャストへの交代を取ったということだったのでしょう。
そしてブルービートルが公開(日本ではビデオスルー)される中でDCEUのジャスティス・リーグはDCUでは続投しないことが明らかになりました。
『ジャスティス・リーグ』メンバーは新DCユニバースに続投せず、米報道 ─ アクアアン役モモアはロボ役で出演交渉中か | THE RIVER
こうしてなんだかんだ一部は残る雰囲気だったDCEUのJLメンバーが全員取っ替えられることになった新世界ver.4こそがDCUとなります。
ここまでの混乱から分かる通り、ここまで来ても実際に映画がどうなるかを見るまではこれで確定とも言い切れないですが最新の状況はこうです。
予想ですがまとめると
新世界ver.1:スーパーマン(カヴィル)、バットマン(キートン)、ワンダーウーマン(ガル)、フラッシュ(エズラ)、アクアマン(モモア)
新世界ver.2:スーパーマン(新キャスト)、バットマン(キートン)、ワンダーウーマン(ガル?)、フラッシュ(エズラ)、アクアマン(モモア)
新世界ver.3(『ザ・フラッシュ』後のDCEUは多分この想定で作ってる):スーパーマン(新キャスト)、バットマン(新キャスト)、ワンダーウーマン(ガル?)、フラッシュ(エズラ)、アクアマン(モモア)
新世界ver.4(DCU):JLメンバーは全員新キャスト
って感じだと思います。
DCEU時代に企画された作品から俳優が続投すると発表されたのはのはピースメイカーのジョン・シナとブルービートルのショロ・マリデュエニャとアマンダ・ウォラーのヴィオラ・デイヴィスです。
これで全員と決まったわけではないですが、この感じだと続投する人はあんま多くなさそうですね。
James Gunn says the following actors will return in the DCU:
— DiscussingFilm (@DiscussingFilm) 2023年9月27日
• John Cena as Peacemaker
• Viola Davis as Amanda Waller
• Xolo Maridueña as Blue Beetle
He didn’t indicate if this was the full list of actors returning. pic.twitter.com/TePH9DZM7E
また、『クリーチャー・コマンドーズ』より前の話も基本は非正史扱いになるようなので結局はDCUがそこそこ真っさらな新世界になって良かったんじゃないかなと思います。
ピースメーカー役のジョン・シナやアマンダ・ウォラー役のヴィオラ・デイヴィスなどはDCUの正史に戻ってくるとジェームズ・ガンが明言