まあ題名通りです。
邦訳されている作品に影響が出てるようなやつだけまとめます。
では、早速やっていきます。○○年の作品とかも書いていきますが、DCの世界の中でも厳密に同じ年に起こった。というものでもないです。ただ、どちらの事件のほうが先だったかくらいの情報は大切になります。
まずDCの歴史は1937年発売のDetective Comics#1から始まります。そしてそこからスーパーマンが1938年のAction Comics#1で、バットマンが1939年のDetective comics #27で、ワンダーウーマンが1941年のAll Star Comics#8で初登場します。
そして2代目フラッシュが1956年のShowcase#4で初登場してシルバーエイジが始まります。
そしてアース1とアース2の二人のフラッシュが出会い、並行世界の壁を越えたクロスオーバーが起きるのですが、次の覚えるべきイベントはもう1985年の『クライシス・オン・インフィニット・アース』です。ここまでに勿論それぞれの作品で色々な事件が起こっているのですが邦訳を読んでいくうえであまり話題にならないです。
何故かというと、現在の世界は基本的にフラッシュポイントによって生まれたNEW52世界が中心となっています。そしてそのNEW52世界ではフラッシュポイント以前とは違う歴史を歩んでいるのですが、いくつかの事件は細かく説明されないもののフラッシュポイントの直前の世界と同じようなことが起きているということになっています。また、リバース期からはNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント直前の世界での出来事を思い出している人も増えているのでそういう意味でも大事になってきます。
しかし逆に言うとフラッシュポイント直前の世界よりさらに前の世界であるクライシス前の世界での出来事はもう基本的に言及されません。(バットマンの両親が撃たれたとかキャラクターの根幹にかかわることは何度も語りなおされるためわざわざクライシス前のやつを読まなきゃならないって程ではないと思います)
なので邦訳を読んでいくために必要な情報としてはクライシス以降の話が主です。
『二つの世界のフラッシュ』*1
1961年の作品。アース2にいる初代フラッシュのジェイ・ギャリックとアース1にいる2代目フラッシュのバリー・アレンが出会い、並行世界同士の交わりが描かれます。
『クライシス・オン・インフィニット・アース』*2
1985年の作品。様々な並行世界が消滅して新たな世界(ニューアース)が作られます。
これにより新たな世界が作られるというのが特に大事なのだが、この作品で決死の戦いをして死亡したフラッシュ(バリー・アレン)の死に様はよくオマージュされる。
1988年の作品。ゴードン本部長の娘であり初代バットガールのバーバラ・ゴードンがジョーカーに撃たれて下半身不随に。
『デス・イン・ザ・ファミリー』*4
1988年の作品。ジョーカーによって2代目ロビンであるジェイソン・トッドが殺害される。
『コズミック・オデッセイ』*5
1988年の作品。ニューゴッズとDCの主なヒーロー達が協力する。この事件そのものの影響が後で語られることはあんまりないけど特にグリーンランタン(ジョン・スチュワート)はこの事件で手痛い失敗をしていて、その件を思い返して決意を新たにしてることがあります。
1993年の作品。題名通り。強敵ドゥームズデイによってスーパーマンが殺される。
『レイン・オブ・スーパーメン(未邦訳)』
1993年の作品。死亡したスーパーマンの後継者として4人のヒーローが現れる。しかしそのうちの一人であるサイボーグ・スーパーマンはスーパーマンを憎むヴィランであり、コーストシティの壊滅などの事件を引き起こした。
また、後継者の一人はクリプトン人を保護することを目的とした存在でありスーパーマンを蘇生させることに成功する。
『ナイトフォール(未邦訳)』
1993年の作品。強敵ベインによってバットマンは背骨を折られ、引退を余儀なくされる。
そしてジャン=ポール・ヴァレーが2代目バットマンとして活躍していたが、彼は次第に暴走し再びブルースがバットマンとなる。
『エメラルド・トワイライト(未邦訳)』
1994年の作品。グリーンランタン(ハル・ジョーダン)はサイボーグ・スーパーマンによる事件で壊滅した故郷であるコーストシティそのものをリングの力で再現しようとする。しかし、それはグリーンランタンコアの規則違反でありリングを取り上げられそうになったハルは他の隊員たちを倒しながらリングのパワーの源であるセントラルバッテリーを目指し、ついにはその力を手に入れパララックスと化した。
そして生き残ったコアの管理者の一人であるガンセットは新たなグリーンランタンとしてカイル・レイナーを選ぶ。
『ゼロアワー:クライシス・イン・タイム(未邦訳)』
1994年の作品。パララックスとなったハルとエクスタントという存在がDCユニバースの時間軸を改変する。つまりは題名通りクライシスが発生して設定があーだこーだする。
『ノーマンズ・ランド』*7
1999年の作品。大地震が起こり壊滅したゴッサムシティをアメリカは放棄し、ゴッサムシティは文字通り無政府状態の世紀末状態になる。しかしバットマン達の活躍によりなんだかんだ元に戻る。しぶとい街だ・・・
2004年の作品。題名にクライシスって書いてるけど設定変更などが起きるクライシス系のイベントではない。ネタバレしたくないので詳しくは省く。危機に陥ったのはヒーロー間の信頼。
2004年の作品。ハルがヒーロー、グリーンランタンとして復活する。
『インフィニット・クライシス』*10
2005年の作品。「クライシス・オン~」にて犠牲になったアース2のスーパーマンたちが自身の世界を取り戻そうとして再びクライシスが起きる。
並行世界が復活。
『ファイナル・クライシス』*11
2008年の作品。またクライシスが起きる。影響としてはバットマンが”死亡”して初代ロビンであったディック・グレイソンが2代目バットマンになったりする。まあすぐにブルースも帰還するけど。
2011年の作品。クライシス系の事件だけどその中でも大きめのクライシス。この事件が終わった後にはJSAやリージョンなどが消えた新たなNEW52世界が誕生した。
NEW52世界は”現在”から5年前にJLが結成され、6年前にスーパーマンやバットマンが活動し始めたのがヒーローの始まりとなるのでかなり狭い歴史となった。
2013年の作品。アース3のクライム・シンジケートがアース0に攻め込んでくる。影響としてはディック・グレイソンが”死亡”したり。
『コンバージェンス(未邦訳)』
2015年の作品。フラッシュポイント以前の並行世界が残っていたことが明かされる。影響としてはニューアース(フラッシュポイント直前の正史世界)のスーパーマンと妻のロイスに息子のジョンがNEW52世界にやってくる。
『ファイナル・デイズ・オブ・スーパーマン(未邦訳)』
2016年の作品。NEW52世界のスーパーマンが死亡する。
『DCユニバース:リバース』*14
2016年の作品。フラッシュポイントでいなくなっていたはずのキャラクターが復活したりNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント以前の記憶を思い出している人がいることが明かされる。
2017年の作品。今までの並行世界とは別種の世界であるダークマルチバースから悪のバットマン軍団が攻めてくる。
『ヒーローズ・イン・クライシス』*16
2018年の作品。こちらも設定変更などが起きるクライシス系のイベントではなく、ヒーロー達がこれまで負ってきた心の傷に焦点が当たる。
2018年の作品。フラッシュポイントの事件に影響を与えていたのがDr.マンハッタンと明かされる。また、この事件によりNEW52世界で消滅していたJSAやリージョンが復活する。
『ダークナイツ:デスメタル』
2020年の作品。マルチバース、ダークマルチバース、DC世界の創造神をも巻き込んだ戦いが繰り広げられる。
そして新たなマルチバースが誕生する。そこには無限の可能性が…………