順番に説明のためにまず原書のアメコミの中でもリーフという種類の説明をします。
リーフを簡単に説明すると週刊少年ジャンプの中のワンピースのとこだけちぎって売ってるという感じです。週刊少年ジャンプはワンピースが1話、ヒロアカが1話、鬼滅の刃が1話、のようにいくつかの作品が1話ずつ載っているものの集合体ですね。リーフはその中のワンピース1話分、ヒロアカ1話分を別々で売っているような感じです。なのでリーフは結構薄っぺらいです。
少年ジャンプのような形態なら、例えば鬼滅の刃を読みたくて買っている人がいて、「暇だから他のも読むか」→「お?これも面白いな」、というふうに他の作品も知ってもらえるようになりますね。
アメコミのリーフのような形態なら、俺はスーパーマンが好きなのであって他のキャラは知らん!っていう人はスーパーマンのリーフだけを買っていくでしょう。しかし、例えばバットマンのリーフににスーパーマンが出ると、「じゃあバットマンのリーフも買うか」→「お?これも面白いな」というふうになります。こういうこともあって出版社側的にもクロスオーバーすることには大きなメリットがありますね。
次にTPB(トレード・ペーパー・バック)、SC(ソフト・カバー)、HC(ハード・カバー)という種類があります。
簡単に言うとTPB、SC、HCはリーフをまとめたものです。
ジャンプで例えると漫画の単行本ですね。原書はあんま買って無くてそれぞれの細かい違いはよくわかってないです。ちょっとこの辺は原書勢の方のブログとかへお願いします。
そして、邦訳アメコミはリーフ一冊ずつ訳すなんてことは面倒なのである程度まとまったTPBやらを訳す感じになりますね。
たまたま同じ本の原書と邦訳があるので比べてみましょう。
↑ 1枚目が原書で2枚目が邦訳ですね。
傾いててわかりにくいですがちょっと邦訳のほうが厚いですね。多分原因は紙で、原書版のほうは気を抜いてしまうと折り目がつきそうな紙ですが、邦訳は意識して折ろうとしないと折り目がつかないくらいの紙です。原書もTPBだかHCだかでいい紙になるのかもしれないです。
中身はまあ一緒ですね。
ただ、邦訳アメコミの特徴として解説がついており、これがかなり助かります。専門用語や登場したキャラクター、伏線、わかりにくい箇所についての説明などが載っているのでキャラクターすら知らないというアメコミを読んでも解説を読めば大体わかります。
なので日本語で読めるという点だけでなくこの解説があるという点でも最初にアメコミを読んでいくなら邦訳がオススメです。
ただ勿論、翻訳によって削らざるを得ないニュアンスとかもあるのでキャラクターの言葉をしっかり原書で読みたい!と思うなら原書はどうぞ。