プチバヤシのアメコミブログ

主に邦訳アメコミの紹介します。

「ジャスティス・リーグ:誕生」

DCのNEW52ジャスティス・リーグ シリーズの第1巻。

 

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紹介

DCのアメコミで初心者によくお勧めされているのがこれ。理由は80年間に2回しかないくらいのレベルで区切りの良いスタートだし、DCのメインのヒーローチームであるジャスティス・リーグが結成する話だから。

映画と同様に個々のヒーローのオリジンとかはそれぞれが主役の作品で描かれるためこの作品はJL(ジャスティス・リーグ)というチーム自体のオリジンとなる。

 

有名な「あんたコウモリの格好のただのおっさんかよ(意訳)」ってのはこれ。

 

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フラッシュポイントによって生まれ変わった新たな正史世界におけるJLの誕生。“現代”から5年前、異世界からやってきたパラデーモンとその親玉である強敵ダークサイドを倒すためにスーパーマンバットマンワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグが集結する。

 

まだヒーロー達が世間から信用を得られていないため警察や軍に追われている。


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 肩にGCPD(ゴッサム市警)と書いてあるようにバットマンへの協力者として有名なゴッサム市警もこの通り。

 

ヒーロー達もまずお互いがどういうやつかも噂くらいしか知らないし

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誤解から戦いになることも・・・

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しかし強敵ダークサイドを倒すため、

 

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互いを信頼しチームに成長していく。

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感想

 一番最初に読んだときは基本的にスーパーマンたちは大人のヒーローでベテランのイメージだったのでまだ未熟でコミュニケーション不足からヒーロー同士の戦いになるのに結構驚いた気がする(今思うとヒーロー同士の戦いなんてよくあるけど)。改めて読むと1巻で既にいろいろな要素が出てファンサービスしてるけど当時は気づけなかったな(下の解説にまとめる)。そしてサイボーグの描写はかなり映画『ジャスティス・リーグ』(特にスナイダーカット)に影響を与えているのを感じた。

まだ互いのこともよく知らないし世間から化け物扱いされてる状況って結構貴重な気がする。映画やドラマの序盤だとそんな描写あるけど現代編では基本的にヒーローとして信用された状態でスタートだしね。けどこの世界においてはこの事件で初めてヒーローとして認められて、ここからヒーローの時代が始まるという希望を感じる結末は大好き。しかしよくこの戦力でダークサイドを退けたな・・・

あと俺が一番好きなのは特に言及もなくぶっ壊れるレックスコープの建物

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解説

名前だけ登場してる人たちも続編で登場したりこれ以前の作品で登場してたりする。わかる範囲で説明しておくけど全部わかっておく必要はない。読み返したときに「あ、お前も出てたんだ」って思うくらい。

 

レックス・ルーサー

スーパーマンのライバルのハゲ。大体スーパーマンに関係するとどこでもいる。直接の続編では『フォーエバー・イービル』でほぼ主役を務める。(後ろにいるのはスーパーマンのクローンの失敗作のビザロ)

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デイビッド・シン主任

フラッシュの登場人物。『フラッシュ:新たなる挑戦』などに登場。

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喋るゴリラことゴリラ・グロッド

直接の続編では『ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ』に登場する。

 

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主にフラッシュのヴィランで、『フラッシュ:ローグスの逆襲』、『フラッシュ:グロッドの脅威』でも活躍する。

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エライアス・オール

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『スーパーマン:フォー・トゥモロー#1,2』に登場してる。こっちではMr.オアーと表記。(元が英語なので名前とかの固有名詞の表記は結構ぶれる)『誕生』の方では軍属っぽいけどこっちの作品では傭兵としてスーパーマンの追う事件に関わっていた。

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リアン・チョイ(orライアン・チョイ)

『DCユニバース:リバース』で登場する。

3代目アトムとして有名。スーツを着てるのは2代目アトムのレイ・パーマー

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アトムとしての姿はこんな感じ(『ジャスティス・リーグ:正義の代償』)

 

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アンソニー・アイボ教授

彼が作った生命体であるアマゾが次巻『ジャスティス・リーグ:魔性の旅路』に登場する。

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本人は『ジャスティス・リーグ:正義の代償』に登場。(あと元気なアマゾも)

 

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ウィリアム・マグナス

メタルメンの開発者

メタルメンは名前の通り金属の特性を持ったアンドロイドたち。『ジャスティス・リーグ:正義の代償』では右から順にゴールド(金)、ティン(スズ)、プラチナが登場。(後ろで喋ってるメガネはライアン・チョイ)

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他にもリード(鉛)、マーキュリー(水銀)、アイアン(鉄)がいる。(『DCユニバース:レガシーズvol.1』から。右端はウィリアム・マグナス博士)

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ちなみにプラチナとリードは普通に頭文字だけど、アイアン、マーキュリー、ティン、ゴールドは古代エジプト錬金術で用いる記号であらわされている。星と対応していて水銀は水星、鉄は火星、スズは木星、金は太陽だそう。

 

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トーマス・モロウ

彼が作るアンドロイドのレッドトルネードはこんな感じ(『ジャスティスvol.2』より)。文字通り赤くて足のあたりがトルネードになってる。

 

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ダークサイドの娘

ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォーvol.1、vol.2』に登場するのでそちらで

 

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スーパーマンの「異次元の僕もいた」などの多元宇宙に関する発言は今作『誕生』よりもさらに前の話になる『バットマン/スーパーマンクロスワールド』で描かれたこのコマの話と思われる。『クロスワールド』ではダークサイドの誕生譚も収録。

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パンドラ

謎の女性。『ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー』で活躍する。ファントム・ストレンジャーやもう一人との関係もこの作品で。

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「お前は現実を改変した」というのは『フラッシュポイント』におけるこのシーンの話。

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パンドラの言う”ストレンジ”は僕もよくわかりません。

1話目のパンドラがいる場所はここ。

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謎のコインとスーパーヴィラン

これらは『ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー』と『フォーエバー・イービル』で

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アマンダ・ウォラー捜査官

ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー』で登場。

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太ってるときはこんな感じ。(『スーパーマン/バットマンパブリック・エネミー』)

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 ちなみにこの報告書の記録者は『誕生』のライター(ストーリー考える人)のジェフ・ジョーンズになってる。

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 デビッド・グレイブス

JLの本を書いてた人。次の巻でも関わってくるので覚えてあげてください。

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ちなみに表紙にいるのはスターロ。ジャスティス・リーグの一番最初の敵として有名でこの表紙(『ジャスティス・リーグ アンソロジー』収録)のオマージュ

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バリアントカバー・ギャラリー

せっかく調べたのでちょっと書いておきます。
このカバーに描かれている今作に登場したJLのみんな以外のキャラクターは左列の上からデッドマン、アトム(レイ・パーマー)、エレメントウーマン、ファイヤーストーム。右列の上からグリーンアローホークマン、レディ・ラック、メラとなってます。
このうちレディ・ラック以外はJLシリーズを読み進めていればいずれ出会うのですが、彼女だけマジで選抜理由がよくわからん。調べた感じNEW52で特に重要な役回りで登場したとかでもないらしいし・・・
最初見たときはパンドラかな?って思いました。

DC New 52 - The Definitive Collecting Guide - Crushing Krisis

あと次の巻は5年飛んで現代の話になるけど今作から半年後の話でバットマンの相棒(サイドキック)である初代ロビンことディック・グレイソンがJLに紹介されて共に事件を解決する話が『ジャスティス・リーグ アンソロジー』に収録されている。

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「グレイソン」の最後の1話の解説

この話は「フューチャーズ・エンド(Futures end)」というバットマンビヨンド(テリー・マクギネス)が大きな禍いを止めるために未来からやってくるイベントのタイイン(番外編)です。

グレイソンの方ではここまでの現代の話から続く、ありえた未来が描かれています。そしてそこから1ページずつ過去にさかのぼっていって最終的にディックの両親が死ぬ直前までさかのぼります。

 

さて、この1話には解説でも示されている通り、あるトリックが仕込まれています。

まずはクルーマスターの暗号。それぞれの言葉の最初の文字をつなげるという暗号でした。そしてサメがいる水槽の上でロープで縛られているときにディックがヘレナにその話をします。その直前のヘレナの発言は

「ヘマしたものね」

「この状況じゃ、銃は用なしだわ」

「今すぐナイフを出して」

「助かりたきゃね」

これらの最初の文字をつなげると・・・へ、こ、い、た、「屁こいた」となります。

だからディックは笑い出したんですね。

 

ここで一番最初のページに戻ります。ヘレナの台詞は

「恐れていたわ」

「苦渋の決断をする、この日を」

「自由に生きたあなたも」

「黄泉へのロープは断ち切れない」

「浮世の始めから」

「まつわるのはいつもロープ」

「でも、これで終わり」

同じように最初の一文字を取っていくと・・・お、く、じ、よ、う、ま、で、「屋上まで」となります。ヘレナが「屋上まで」と言ったときは「何もかもすてて回収地点へ向かい、ヘリに乗れ」という意味でしたね。

 

しかしディックは絞首刑。ここを抜け出すためのトリックは最後のページです。ヘレナと同じようにロープに触れていますね。ディックの両親を殺すために使われた酸。それが答えです。ディックの両親のブランコのロープを切ってその命を奪った酸がディックの絞首刑のロープを切って彼の命を助けたということです。

 

 

以上から、この後ロープは酸によって切れてディックとヘレナは屋上からヘリで脱出するという結末がわかります。

 

 

 

 

また、kindleでは最初の数ページはプレビューで読めるのですがこちらでは「The roof」となってます。元の話の完成度も凄いですがこれを日本語に訳してみせた翻訳家さんも素晴らしいですね。

 

https://www.amazon.com/Grayson-Futures-End-2014-ebook/dp/B00LFT39A8/ref=nav_custrec_signin?crid=U3M8T0IE58SO&dib=eyJ2IjoiMSJ9.SpuSomvNxcxWys8F6mjKZA.hNos25TgBR-89lAykuRdN_z-TJooZiKOpn8Y_WHygVI&dib_tag=se&keywords=grayson+future+end&qid=1716016777&s=comics-manga&sprefix=grayson+future+en%2Ccomics-manga%2C343&sr=1-1

グレイソン (ShoPro Books)

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DCの邦訳を読んでいくための解説③(DC正史世界の主な出来事)

まあ題名通りです。

邦訳されている作品に影響が出てるようなやつだけまとめます。

では、早速やっていきます。○○年の作品とかも書いていきますが、DCの世界の中でも厳密に同じ年に起こった。というものでもないです。ただ、どちらの事件のほうが先だったかくらいの情報は大切になります。

 

 

まずDCの歴史は1937年発売のDetective Comics#1から始まります。そしてそこからスーパーマンが1938年のAction Comics#1で、バットマンが1939年のDetective comics #27で、ワンダーウーマンが1941年のAll Star Comics#8で初登場します。

そして2代目フラッシュが1956年のShowcase#4で初登場してシルバーエイジが始まります。

そしてアース1とアース2の二人のフラッシュが出会い、並行世界の壁を越えたクロスオーバーが起きるのですが、次の覚えるべきイベントはもう1985年の『クライシス・オン・インフィニット・アース』です。ここまでに勿論それぞれの作品で色々な事件が起こっているのですが邦訳を読んでいくうえであまり話題にならないです。

何故かというと、現在の世界は基本的にフラッシュポイントによって生まれたNEW52世界が中心となっています。そしてそのNEW52世界ではフラッシュポイント以前とは違う歴史を歩んでいるのですが、いくつかの事件は細かく説明されないもののフラッシュポイントの直前の世界と同じようなことが起きているということになっています。また、リバース期からはNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント直前の世界での出来事を思い出している人も増えているのでそういう意味でも大事になってきます。

しかし逆に言うとフラッシュポイント直前の世界よりさらに前の世界であるクライシス前の世界での出来事はもう基本的に言及されません。(バットマンの両親が撃たれたとかキャラクターの根幹にかかわることは何度も語りなおされるためわざわざクライシス前のやつを読まなきゃならないって程ではないと思います)

なので邦訳を読んでいくために必要な情報としてはクライシス以降の話が主です。

 

『二つの世界のフラッシュ』*1

 1961年の作品。アース2にいる初代フラッシュのジェイ・ギャリックとアース1にいる2代目フラッシュのバリー・アレンが出会い、並行世界同士の交わりが描かれます。 

『クライシス・オン・インフィニット・アース』*2

1985年の作品。様々な並行世界が消滅して新たな世界(ニューアース)が作られます。

これにより新たな世界が作られるというのが特に大事なのだが、この作品で決死の戦いをして死亡したフラッシュ(バリー・アレン)の死に様はよくオマージュされる。

キリング・ジョーク*3

 1988年の作品。ゴードン本部長の娘であり初代バットガールのバーバラ・ゴードンがジョーカーに撃たれて下半身不随に。

『デス・イン・ザ・ファミリー』*4

 1988年の作品。ジョーカーによって2代目ロビンであるジェイソン・トッドが殺害される。

『コズミック・オデッセイ』*5

 1988年の作品。ニューゴッズとDCの主なヒーロー達が協力する。この事件そのものの影響が後で語られることはあんまりないけど特にグリーンランタン(ジョン・スチュワート)はこの事件で手痛い失敗をしていて、その件を思い返して決意を新たにしてることがあります。

『スーパーマンの最期(デス・オブ・スーパーマン)』*6

 1993年の作品。題名通り。強敵ドゥームズデイによってスーパーマンが殺される。

『レイン・オブ・スーパーメン(未邦訳)』

Amazon | Superman: Reign of the Supermen | Jurgens, Dan | Shonen (Boys)

 1993年の作品。死亡したスーパーマンの後継者として4人のヒーローが現れる。しかしそのうちの一人であるサイボーグ・スーパーマンはスーパーマンを憎むヴィランであり、コーストシティの壊滅などの事件を引き起こした。

また、後継者の一人はクリプトン人を保護することを目的とした存在でありスーパーマンを蘇生させることに成功する。

『ナイトフォール(未邦訳)』

 

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 1993年の作品。強敵ベインによってバットマンは背骨を折られ、引退を余儀なくされる。

そしてジャン=ポール・ヴァレーが2代目バットマンとして活躍していたが、彼は次第に暴走し再びブルースがバットマンとなる。

『エメラルド・トワイライト(未邦訳)』

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1994年の作品。グリーンランタン(ハル・ジョーダン)はサイボーグ・スーパーマンによる事件で壊滅した故郷であるコーストシティそのものをリングの力で再現しようとする。しかし、それはグリーンランタンコアの規則違反でありリングを取り上げられそうになったハルは他の隊員たちを倒しながらリングのパワーの源であるセントラルバッテリーを目指し、ついにはその力を手に入れパララックスと化した。

そして生き残ったコアの管理者の一人であるガンセットは新たなグリーンランタンとしてカイル・レイナーを選ぶ。

『ゼロアワー:クライシス・イン・タイム(未邦訳)』

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 1994年の作品。パララックスとなったハルとエクスタントという存在がDCユニバースの時間軸を改変する。つまりは題名通りクライシスが発生して設定があーだこーだする。

『ノーマンズ・ランド』*7

1999年の作品。大地震が起こり壊滅したゴッサムシティをアメリカは放棄し、ゴッサムシティは文字通り無政府状態の世紀末状態になる。しかしバットマン達の活躍によりなんだかんだ元に戻る。しぶとい街だ・・・

 

アイデンティティ・クライシス*8

 2004年の作品。題名にクライシスって書いてるけど設定変更などが起きるクライシス系のイベントではない。ネタバレしたくないので詳しくは省く。危機に陥ったのはヒーロー間の信頼。

グリーン・ランタン:リバース』*9

2004年の作品。ハルがヒーロー、グリーンランタンとして復活する。

『インフィニット・クライシス』*10

2005年の作品。「クライシス・オン~」にて犠牲になったアース2のスーパーマンたちが自身の世界を取り戻そうとして再びクライシスが起きる。

並行世界が復活。

 

『ファイナル・クライシス』*11

 2008年の作品。またクライシスが起きる。影響としてはバットマンが”死亡”して初代ロビンであったディック・グレイソンが2代目バットマンになったりする。まあすぐにブルースも帰還するけど。

 『フラッシュポイント*12

 2011年の作品。クライシス系の事件だけどその中でも大きめのクライシス。この事件が終わった後にはJSAやリージョンなどが消えた新たなNEW52世界が誕生した。

NEW52世界は”現在”から5年前にJLが結成され、6年前にスーパーマンバットマンが活動し始めたのがヒーローの始まりとなるのでかなり狭い歴史となった。

『フォーエバー・イービル』*13

 2013年の作品。アース3のクライム・シンジケートがアース0に攻め込んでくる。影響としてはディック・グレイソンが”死亡”したり。

『コンバージェンス(未邦訳)』

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 2015年の作品。フラッシュポイント以前の並行世界が残っていたことが明かされる。影響としてはニューアース(フラッシュポイント直前の正史世界)のスーパーマンと妻のロイスに息子のジョンがNEW52世界にやってくる。

『ファイナル・デイズ・オブ・スーパーマン(未邦訳)』

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 2016年の作品。NEW52世界のスーパーマンが死亡する。

『DCユニバース:リバース』*14

 2016年の作品。フラッシュポイントでいなくなっていたはずのキャラクターが復活したりNEW52世界の住人の中にフラッシュポイント以前の記憶を思い出している人がいることが明かされる。

バットマン・メタル』*15

 2017年の作品。今までの並行世界とは別種の世界であるダークマルチバースから悪のバットマン軍団が攻めてくる。

『ヒーローズ・イン・クライシス』*16

 2018年の作品。こちらも設定変更などが起きるクライシス系のイベントではなく、ヒーロー達がこれまで負ってきた心の傷に焦点が当たる。

ドゥームズデイ・クロック』*17

2018年の作品。フラッシュポイントの事件に影響を与えていたのがDr.マンハッタンと明かされる。また、この事件によりNEW52世界で消滅していたJSAやリージョンが復活する。

 

『ダークナイツ:デスメタル

2020年の作品。マルチバース、ダークマルチバース、DC世界の創造神をも巻き込んだ戦いが繰り広げられる。

そして新たなマルチバースが誕生する。そこには無限の可能性が…………

 

*1:

 

DCコミックス アンソロジー

DCコミックス アンソロジー

  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 DCコミックスアンソロジーに収録

*2:

 

 

*3:

 

 

*4:

 

 

*5:

 

コズミック・オデッセイ

コズミック・オデッセイ

 

 

*6:

 

 

*7:

 

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

バットマン:ノーマンズ・ランド 1 (DCコミックス)

  • 作者:ボブ・ゲイル
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*8:

 

アイデンティティ・クライシス

アイデンティティ・クライシス

 

 

*9:

 

グリーンランタン:リバース

グリーンランタン:リバース

 

 

*10:

 

インフィニット・クライシス

インフィニット・クライシス

 

 

*11:

villagebooks.net

*12:

 

フラッシュポイント (DC COMICS)

フラッシュポイント (DC COMICS)

 

 

*13:

 

フォーエバー・イービル(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)

フォーエバー・イービル(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)

 

 

*14:

 

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

DCユニバース:リバース (ShoPro Books)

 

 

*15:

 

バットマン・メタル (ShoPro Books)

バットマン・メタル (ShoPro Books)

 

 

*16:

 

ヒーローズ・イン・クライシス (ShoPro Books)

ヒーローズ・イン・クライシス (ShoPro Books)

  • 作者:トム・キング
  • 発売日: 2020/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*17:

 

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

ドゥームズデイ・クロック (ShoPro Books)

 

 

DCの邦訳を読んでいくための解説②(正史を更に詳しく。クライシスとは)

というわけで、①(DCの邦訳を読んでいくための解説①(DC全体。正史とエルス) - プチバヤシのアメコミブログ)で説明した通りDCの正史にはいくつかの種類があります。

のでそれらの解説をしていきます。

が、最初に言っておきます。死ぬほどめんどくさいです。けど色んな作品読んでるうちに何となくわかっていったりします。なのでこの記事読まなくていいです。それでも読みたいという人はどうぞ。

 あと、この辺に関しては僕の理解が不十分なところも多いと思うので適宜コメントなどで訂正していただけると助かります。

 

 

DCの正史

ではまず正史について説明します。

アメコミでも特にDCやマーベルでは多くの物語が同じ世界で起こっています。

正史というのはその多くの物語が起こっている世界のことですね。

 

そしてその正史以外の世界がエルスだという話も①でしました。

 

では、いくつも種類があるというDCの正史にはどんなものがあるでしょうか。

 

まず前提としてDCの様々な正史世界があるにせよ、一番最初の正史世界というのはDC社が最初に出版した時の世界ですね。例えばスーパーマンが最初に登場した1938年、バットマンが初登場した1939年この時の正史世界がまず一つ目です。

 

では二つ目の正史世界ができたのはどの時かというと、大まかに言って2代目フラッシュであるバリー・アレンが誕生した時(1956年)です。この世界は先ほど説明した正史世界とは別物であり、アース1という名前がついています。そして先ほどの一つ目の世界がアース2です。(最初の世界がで、2個目がとややこしいですがアース1が出来た後にそれぞれに名前を付けようとすると現在の世界をにしたくなると思うので前の正史世界がアース2になります。)

 

このアース1とアース2は互いを行き来する物語があり、例えばアース1のフラッシュであるバリー・アレンとアース2のフラッシュであるジェイ・ギャリックが共演する話やアース1のグリーンランタンであるハル・ジョーダンとアース2のグリーンランタンであるアラン・スコットが共演する話があります。*1

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フラッシュやグリーンランタンはアース1とアース2で別の人間がそのヒーローネームを名乗ってますが、例えばスーパーマンはどちらの世界でもクラーク・ケントです。違いはアース2のスーパーマンのほうが老けてることですね。(こめかみに白髪があって少しシワが多い左の方がアース2のスーパーマン。あとちょっとSの形も違う)

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こうやって二つの世界ができましたが、これらのアース以外にもアース3(悪のスーパーマンであるウルトラマンなどがいる)やアースS(シャザムがいる)、他にもアースXなど様々な世界がありました。

 

 

 

そしてそれら全てのアースを巻き込んだ大事件がありました。「クライシス・オン・インフィニット・アース」です。

 

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この事件により一つを除いた残り全てのアースは滅び、新たな正史世界が生まれました。ニューアースです。

 このニューアースには「クライシス・オン・〜」の事件を生き延びた様々な世界のヒーロー達がいます。しかし彼らに「クライシス・オン・〜」以前の記憶はなく、しかも完全に別の記憶を持っています。

簡単に言うと、この事件と同時にキャラクターに設定変更が行われました。「アメコミはすぐ設定が変わる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんがそれの原因はこういう事件です。なのでこういう設定変更のための理由として使われる事件全般のことをクライシスと言ったりします。(単にクライシスといったときは「クライシス・オン・インフィニット・アース」という作品の略だったりもするのでその辺は文脈判断で。)この記事ではこの事件だけを指すときは「クライシス・オン・〜」って書きます。

 

 そこから更に

「ゼロ・アワー:クライシス・イン・タイム (未邦訳)」

「インフィニット・クライシス」

「ファイナル・クライシス」

などの事件が起きましたが、並行世界がいっぱいできてニューアース一つじゃなくなったとか比較的細かな設定変更はあったもののニューアースの歴史全てが変化するほどの大規模なクライシスではありませんでした。

 

 

しかし、「フラッシュポイント」という事件が起こります。

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この事件によりニューアースが作り直されて新たな正史世界であるアース0ができました。(別名プライムアース。ニューアースとも呼ばれるって書いてるけどさっきのと被るからあんま呼ばないと思う。)「クライシス・オン・〜」の時と同じように以前の正史世界であるニューアースの時の記憶は忘れ、また完全に別の記憶を持ちました。

warnerbros.co.jp

そしてこのフラッシュポイント直後からの世界全体をNEW52世界と呼びます。なんで52かというと、NEW52開始直後に出たタイトルが52個*2なのと、このNEW52では並行世界が全部合わせて52個だったりします。

上のDC公式のキャラクター紹介にそれぞれのアースの紹介があります。ただし52個中7個未登場なので載ってない)

ここから更にクライシス系だけどそんなに正史世界が変わったわけでもない

「DCユニバース:リバース」

という事件が起こり、リバース世界となります。影響としてはNEW52世界のみんながニューアースの時の記憶を思い出し始めたくらいですね。結構大ごとですけどこれでも比較的小規模な変化という扱いです。

そこから更に「メタル」「ドゥームズデイ・クロック」「デスメタル」「インフィニット・フロンティア」などのクライシス系の事件が起きているのですが、正史世界がアース0であることは変わりません。

 

 

クライシスとは(ついでにリブートとリランチの説明)

 

 さて、ではこちらでは実際クライシスが起きるとどういう変化が起きるかの解説をします。

まず説明すると、「それぞれのキャラクターの設定が現代的になり、かつ年齢が現代での活躍に適した年齢になる」です。

スーパーマンを例にとります。「キャラクターの設定が現代的になる」というのは例えばスーパーマンのスーツ。基本的にスーパーマンと一緒に銃で撃たれても傷一つつきませんがそれは何故でしょう?

「クライシス・オン・〜」より前ならスーツの素材はクリプトンからの宇宙船の中に入っていた毛布や産着でスーパーマンと同様に地球では凄まじい強度になっており、それを養母のマーサ・ケントが仕立て直したから。

「クライシス・オン・〜」より後のニューアースくらいの時期ならスーツは普通の素材だが、スーパーマンは自分の体の周りをフォースフィールド覆っているから。(マントはフォースフィールドが届かなくてよく破れる。)

フラッシュポイント」より後のNEW52におけるアース0ならスーツ自体がクリプトン星製の鎧だから。

というようにどんどん”現代的”になってますね。

また、「年齢が現代での活躍に適した年齢になる」というのはまあ大体20歳前半くらいに若返るということですね。

 

さてこのクライシスをわかりやすく説明するために色々な例えを考えたのですが、「大きな事件が起こってから以前とは少し違うけど大体同じな世界が出現する。」という例は日本のコンテンツの中ではジョジョの奇妙な冒険における1巡くらいしか思いつきませんでした。(ジョジョは1~6部の世界と7部以降の世界の間にクライシスのような事件が起きていて、二つの世界では似たような名前と能力の登場人物がいたりする)

しかし、クライシスのような事件は起きてなくてもクライシス前とクライシス後の設定変更のようなものをしている例はいくつかありました。

例えばドラえもんです。「キャラクターの設定が現代的になる」の例としてはドラえもんが青くなった理由ですね。昔はネズミに耳をかじられてしまいその姿を鏡で見たショックで青ざめたから。最近はネズミに耳をかじられてしまいその姿をガールフレンドに笑われてしまったためにショックで大泣きし、その振動でメッキがはがれたから。

というように変更されています。

また、「年齢が現代での活躍に適した年齢になる」の例としてはのび太たちがずっと小学生のままというところですね。

 

こう考えると、クライシスは難しい話では無くて長期シリーズ特有の設定の変遷や何年やってても全然年を取らないいわゆる「サザエさん現象」に理由付けしただけなんですね。

 

 

 

さて、ついでにリブートとリランチの説明をします。なぜここでやるかというとクライシスと結構近しいからです。

 

まずはリブート(Reboot)。日本語にすると再起動で、辞書的な意味は「フィクション作品においてシリーズにおける連続性を捨てて新たに一から仕切りなおすこと」です。

具体例を出すとサム・ライミ監督版の「スパイダーマン1~3」とマーク・ウェブ監督の「アメイジングスパイダーマン1,2」の関係ですね。ほかにも「仮面ライダー」と「仮面ライダー THE FIRST」だのがありますが、まあリメイクとイメージが近いと思います。

 

それに対してリランチ(Relaunch)。launchはローンチ・タイトルとかロケットランチャーとかで使う単語ですね。launchを日本語にすると発射、発進なので再出発くらいにしておきましょう。

こちらは「今までの物語の流れを無視することなく、いったん一区切りつけてまた1巻から始める」という意味で使われていると思います。

具体例を出すと「ナルト」に対する「ナルト疾風伝」や「ドラゴンボール」に対する「ドラゴンボールZ」ですね。

 

微妙なニュアンスの違いですが、これが大事になってくることもあるのでついでに説明しました。クライシスはかなりリブートに近いリランチ。といった印象ですね。

 

 余談(それぞれのアースの呼び方)

さて、「クライシス・オン・〜」より前にアース1とアース2がありましたが、「フラッシュポイント」の後にもアース1やアース2がありましたね。これらを呼び分けなければならないときにどう呼ぶかを解説します。

 

まあ簡単です。「クライシス・オン・〜」より前ならプレ(pre)クライシスアース1、クライシス前アース1と呼びます。この場合のクライシスは「クライシス・オン・〜」の略ですね。

こんな風にアース○○の前にどの時期かを示す言葉を入れて区別します。

それぞれの時期としてまず「クライシス・オン・〜」より前の時代はプレクライシス、クライシス前。

「クライシス・オン・〜」より後はポスト(post)クライシス、クライシス後、プレフラッシュポイントフラッシュポイント前(略してフラポ前)

フラッシュポイント」より後はポストフラッシュポイントフラッシュポイント後(略してフラポ後)でもいいんですが、どちらかというと「フラッシュポイント」から「DCユニバース:リバース」までの期間を指すNEW52期、「DCユニバース:リバース」以降を指すリバース期。などの○○期という区別の仕方をすることが多いと思います。(区切り方も結構割れる)

また、「ゼロアワー」の前後などでさらに細かく分けてもいいですが、基本的には「クライシス・オン・〜」と「フラッシュポイント」を主な切れ目として扱います。

 

あとDC特有というわけでもなくアメコミ全体としてゴールデンエイジ、シルバーエイジなどと呼ばれる期間があります。

ゴールデンエイジは原初のスーパーヒーローであるスーパーマン誕生の1938年からシルバーエイジの開始まで。

シルバーエイジの開始は2代目フラッシュことバリーの誕生(1956年)からとされることが多いです。そしてコミック全体の話をするときはそこから70年代までをシルバーエイジとすることが多いと思いますが、DCコミックスに関しては「クライシス・オン・〜」のあった1985年くらいまでシルバーエイジに含めることも多いそうです。

この○○エイジをどの期間とするかは人によるというか結構適当なのでシルバーエイジかブロンズエイジくらいまでなんとなくこの辺って思っとけばいいような気がします。

ブロンズエイジは一般的に70年代から80年代半ば。

モダンエイジが80年代から現代までとされていることが多いと思います。

そしてそれとは別のダークエイジ。こちらも80年代から現代まで、つまりモダンエイジと同じなんですけど。名前の通りヒーローが暗くなってる時代ということですかね。

またはブロンズエイジのあとにアイアンエイジという時期を提唱する人もいるそうです。

 

けど正直ゴールデンエイジとシルバーエイジ以外はあんま使われてるのを見ないですね。

 

この金属の名前にエイジってつけるのはギリシャ神話の用語で黄金時代(ゴールデンエイジ)、その次に白銀時代(シルバーエイジ)、その次に青銅時代(ブロンズエイジ)、その次に英雄の時代、そして歴史時代または鉄の時代(アイアンエイジ)つまりは現代(モダンエイジ)が来るというのをパロディというかオマージュというかしてるっぽいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:両方「DCコミックスアンソロジー」に収録

 

DCコミックス アンソロジー

DCコミックス アンソロジー

  • 発売日: 2016/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

*2:ヴィレッジブックスからはその52個のタイトルの1話目だけを集めたものが5冊出てる。「NEW52:ジャスティス・リーグ」「NEW52:バットマン」「NEW52:スーパーマン/ヤング・ジャスティス」「NEW52:グリーンランタン/ダーク」「NEW52:エッジ」

DCの邦訳を読んでいくための解説①(DC全体。正史とエルス)

DCコミックスの作品は、今まで続いてきてこれからも続いていくメインの正史世界の作品群と、基本的に単発の正史ではない並行世界の作品群(エルス)に分かれます。

 

 

エルス

まずエルスについて説明します。

このエルスに分類されるのは赤ん坊のスーパーマンを乗せた宇宙船がアメリカではなくソ連に着いていた世界を舞台にした「スーパーマン:レッド・サン」のように根幹となる舞台設定などから違うものや、引退していたバットマンが帰還する「DARK KNIGHT バットマンダークナイト」や荒廃した未来世界で生首のジョーカーとバットマンが旅をする「バットマン:ラスト・ナイト・オン・アース」のように正史から先の未来で起こりうる事件を描いたものなどがあります。

簡単に言えば本編(正史)とはあまり関わりのない外伝。という所でしょうか。正史との関わりがない代わりに奇抜な設定や展開もあるので、そういうものを求めているならこちらです。

 

正史

それに対してDCの正史というのは少し説明が面倒になります。

DCコミックスの正史はずっと同じ世界の話が続いているというわけではありません。時々宇宙全体が巻き込まれるような事件が起きて新しい正史世界が生まれます。新しい正史世界が生まれるといっても以前の正史世界での物語全部が消えて初めからやり直しということはなく、新しい正史世界でも以前の正史世界と似たような事件が起きていたということになってそのまま続きが描かれたりもします。

この辺のことを詳しく説明するのはまた別の機会にします。少なくとも邦訳アメコミを読む時にこの辺の知識が必要な場合は解説冊子などに書いてあるので細かいことは覚えてなくて良いです。

覚えておいて欲しいのは、DCにおいては正史世界に幾つか種類があるということです。

 

その種類とかも細かく分類するかどうかで何種類とするか困るのですが、邦訳アメコミを紹介していくのに必要なのは「最新」と「リバース期」と「NEW52期」と「それ以前」くらいで良いと思います。

2024年現在の邦訳状況で行くと「リバース期」がちょっと前のもの。「NEW52期」がひと昔前だけど最近。そして「それ以前」となります。

細かくはこっちの記事をどうぞ

DC邦訳アメコミの話の順番(2024年3月13日更新) - プチバヤシのアメコミブログ

大まかな見分け方として

 

 

「リバース期」の作品たちはメインカラーが青と白になってて、表紙にREBIRTHって書いてます。まあ一部作品は書いてなかったりもしますが。

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「NEW52期」の作品は表紙にTHE NEW 52!って書いてます。

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でも結局最近のやつとかそれ以前のやつとか、もろもろは個別判断ってことになっちゃいますね。絵の感じでなんとなく判断できたりしますが、それはもう勘なんで個別に調べてください。

 

まず「NEW52期以前」の作品たちの説明をします。この辺の作品を読む意義というのは古典的な名作を読むことになると思います。最近の作品と同じ世界での物語ではないのですが、邦訳されてるものは基本的に名作だったり現在も言及されたりオマージュされたりすることの多い作品がほとんどです。

次に「NEW52期」の作品たち。このNEW52の世界は、新規読者の獲得のためにそれ以前の世界での設定や歴史などの多くが無かったことになっておりそれぞれのヒーローの活躍が一から語りなおされていて特に初心者向けのシリーズとなっています。

さらに「リバース期」。「NEW52期」からの世界と地続きの世界なのですが、NEW52以前の設定や歴史が復活し始めています。復活し始めているのですが邦訳されてる作品の中でその辺のことが関わってくる作品は実はそんなに多くないので気にしなくても大丈夫です。DCの作品全体がNEW52期で一区切りついて、そこから更に新章に突入してるのがリバースなのでここから読み始めても大丈夫です。

最新の状況もまあ結局はリバースと同じですね。

 

ここまで長々と書きましたが「じゃあどれ買えばいいの?」という問いに対する答えは結局「自分が気になったものを好きなように買う」となります。勿論、1冊2,3000円する高い買い物なので失敗したくない気持ちはわかります。そういう人のためにこのブログ始めてるところはあります。しかし最初の一冊で必ず成功するというのは難しいです。僕らも初心者向けをいっぱい考えるけど人によって合う合わないがあります。

なのでどうせなら自分が興味を持ったものを買ってください。邦訳アメコミは中に解説があるのでそれを読めば大丈夫です。細かいことは読んでるうちに後からついてきます。

同じシリーズ作品でも題名が変わってれば1巻ごとにある程度話が区切れてます。直接繋がるやつは『バットマン:〇〇1〜4』みたいに同じ副題の中で分かれてます。ただ、本編と外伝みたいなトラップはあるのでそれは気をつけてください。

 

 

アメコミの略語まとめ

何となく思いついたやつを適当に書いていきます。正式名称がわかれば後は適当に調べられると思うので説明は最小限です

足りないとか間違ってるとか追加してほしいとかあればコメントとかしてください。

 

一般の用語はこっち(アメコミの用語解説 - プチバヤシのアメコミブログ)

 

 

英語

 

a.k.a

アメコミ用語というより英語の略語だけど一応。「also known as」で「またの名を」といった意味。どういう状況で使うかというと、ピーター・パーカーa.k.aスパイダーマン。といった感じアメコミは実名とヒーロー名があるのでこうやって書くときもある。

AoA

エイジ・オブ・アポカリプス(Age of Apocalypse)の略。マーベルのコミックにおけるX-MENを中心としたイベントを指す。

 

AoU

エイジ・オブ・ウルトロン(Age of Ultron)の略。マーベルのコミックにおけるイベントと、実写映画を指す。

 

AoS

エージェント・オブ・シールド(Agents of S.H.I.E.L.D.)の略。そういう題名のドラマ作品を指す。

 

BIG3

特に有名な3人くらいの意味。主にマーベルのキャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティ・ソーの3人。DCのスーパーマンバットマンワンダーウーマンの3人を指すこともあるけど、一応そっちはトリニティと呼ぶことが多い。

 

 

BoP

バーズ・オブ・プレイ(Birds of Prey)の略。そういう名前のDCのヒーローチームがいるが特に「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY」という作品を指す。

 

BvS

バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生」のこと。英語の題名だとBatman v. superman:Dawn of JusticeでvsじゃなくてvなのでBvsSじゃなくてBvS表記が多い。

 

BW

ブラックウィドウのこと。もしくはその映画作品。

 

CA

キャプテン・アメリカ(Captain America)の略。

 

CN

カートゥーン・ネットワークCartoon Network)の略。特にDCのアニメを放送してくれてるので話題に出ることがある。

 

CoIE

クライシス・オン・インフィニット・アース(Crisi on Infinite Earths)の略。DCのおそらく一番有名な超大型クロスオーバーイベント。単に「クライシス」とも言われるけど他にもいっぱいクライシスと名の付くイベントがあるため区別したいときはCoIEもしくは初代クライシスとか。アースは複数形でも発音はアース。

 

CW

シビル・ウォー(Civil War)の略。内戦という意味でアメコミにおいては特にマーベルのコミックのイベントであるシビルウォーシビルウォーⅡ、そして実写映画の「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」を指す。

 

DC

DCコミックスのことだけど、DCなのはDC社が最初に発行したDetective Comicsの略。なのでフルで言うとDetective Comics Comics。Detective Conanで名探偵コナンの略としても使われていて前にちょっと炎上した。

マーベルに登場する、ヒーローたちの戦いの後始末が仕事な組織ダメージ・コントロール(Damage Control)の略称もDC。

 

 

DC SHG

DCスーパーヒーローガールズ(Super Hero Girls)題名通りDCの女性ヒーローたちが主役のアニメ。

 

DCU、DCEU、DCFU

DCEU、DCFUは今まで使われていたDCエクステンデッド・ユニバース(Extended Universe)またはDCフィルムズ・ユニバース(Films Universe)の略。近年のDCの実写映画シリーズ全体やその世界観そのものを指す。DCEUの方をよく使う気がするけどEUの方は全然名前がつかないからどっかのネット記事が呼び始めたのをみんなが使いだしただけ、DCFUは日本のパンフでだけ使われた名称。正式名称は公式から言われてないけどなんとなくDCEUって言い続けていた。

DCUはDCユニバース(Universe)の略。そんなDCEUをたたんで一からシェアード・ユニバースを作っていくことになった新たなユニバースの名前。

 

DKR

ダークナイトリターンズ(Dark Knight Returns)の略。エルス系のバットマンの傑作コミックを指す。

またはダークナイトライジング(Dark Knight Rising)でバットマンの実写映画ダークナイト三部作の最終作を指す。

 

DoFP

デイズ・オブ・フューチャー・パスト(Days of Futere Past)の略。そういう題名のマーベルにおけるX-MENを中心としたイベントやそれを原作とする実写映画の「X-MEN:フューチャー&パスト」という作品を指す。英語の題名が「X-MEN:Days of Future Past」

 

DP

ダーク・フェニックス(Dark Phoenix)の略。実写映画の「X-MEN:ダーク・フェニックス」という作品を指す。

またはデッドプール(Dead Pool)のこと。

 

DW

ダーク・ワールド(Dark World)の略。「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」という作品自体を指す。

またはアニメのディスクウォーズ(Disk Wars)アベンジャーズのこと。

 

EG

エンドゲーム(End Game)の略。「アベンジャーズ:エンドゲーム」という作品を指す。

 

FA

ファースト・アベンジャー(First Avenger)の略。MCUの「キャプテンアメリカ:ファースト・アベンジャー」という作品を指す。

 

FC、FG

ファーストクラス(First Class)またはファーストジェネレーション(First Generation)の略。実写映画の「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」という作品を指す。英語の題名はファースト・クラス。

 

FCBD

フリーコミックブックデイ(Free Comic Book Day)の略。タダでコミックくれる日。沢山の人が読むしイベントのプロローグが載ってたりする。

5月の初週が多い。

 

FF

ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)の略。マーベルのスーパーヒーローチーム。ほかにも派生チームのフューチャー・ファウンデーションやら敵チームのフライトル・フォーというチームもいる。

 

FFH

ファー・フロム・ホーム(Far From Home)の略。MCUスパイダーマンシリーズ2作目の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」という作品を指す。

 

FP

フラッシュポイントFlash Point)の略。DCの大型イベントの一つ。

 

F&P

フューチャー&パスト(Future&Past)の略「X-MEN:フューチャー&パスト」という作品を指す。

 

F&WS

ファルコン&ウィンターソルジャー(The Falcon&the Winter Soldier)の略。ドラマの題名。

 

GCPD

ゴッサム市警(Gotham City Police Department)の略。ゴッサムバットマンが活動する街のこと。

 

GL

DCのヒーローグリーン・ランタン(Green Lantern)を指す。

 

GNC

グラフィック・ノベル・コレクション(Graphic Novel Collection)の略。特に2022年2月以降アシェットから日本語訳版が出ているマーベル・グラフィック・ノベル・コレクション(全100号予定)を指す。

 

GotG

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardian of the Galaxy)の略。チーム名や映画作品を指す。英語の名前が長い場合はtheが日本語訳の時に飛ばされたりする。(例えばパイレーツ・オブ・カリビアンも英語だとtheが入る)

 

HC

ホームカミング(Home Coming)の略。「スパイダーマン:ホームカミング」という作品を指す。

 

HoM

ハウス・オブ・Mの略(House of M)の略。マーベルコミックのイベントで正史世界がある人物の力で丸ごと改変されてしまう。

 

IF

インフィニット・フロンティア(Infinite Frontier)の略。DCの大型イベントの一つ。

 

IM

アイアンマン(Iron Man)の略。

 

IW

インフィニティ・ウォー(Infinity War)の略。「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」という作品を指す。

 

JSA

ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ(Justice Society of America)の略。特にDCのおじいちゃんヒーローたちが加入してるヒーローチームのこと。ジャスティス・リーグの先輩みたいなもの。

 

JL、JLA、JLD、JLI

JLはジャスティス・リーグ(Justice League)の略。JLAはジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ(Justice League of America)の略。基本的にJLがスーパーマンなどが所属するメインのチーム。そのメインのチームの名前がJLAだった時もある。その他は基本的に派生の組織。~・ダーク(Dark)は魔術系、~・インターナショナル(International)は言い方悪いけど2軍っぽい。~・ユナイテッド(United)とか、~・ヨーロッパ(Europe)とかいっぱいある。

 

LBTC

レット・ゼア・ビー・カーネイジ(Let There Be Carnage)の略。ソニーのヴェノム2作目の実写映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」を指す。

 

LoSH

リージョン・オブ・スーパーヒーローズ(Legion of Super Heroes)の略。DCの未来世界(30世紀)におけるヒーローチーム。

 

LoT

レジェンド・オブ・トゥモロー(Legends of Tomorrow)の略。アローバースに属するDCのドラマシリーズ。

 

MCU

マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)の略。実写映画のアベンジャーズなどのシリーズ全体やその世界観そのものを指す。

あとDCの「ゴッサム・セントラル」などで登場するゴッサム市警の重大犯罪課の略称もMCU

 

MFF

 スマホゲームの「marvel future fight」の略。登場キャラクターが多いし最新のコミック登場キャラクターの追加や、このゲームで登場してから原作コミックに出たキャラクターもいる。

 

MoM

マルチバース・オブ・マッドネス(Multiverse of Madness)の略。MCUのドクタース・トレンジの2作目の「ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス」を指す。

 

MoS

マン・オブ・スティール(Man of Steel)の略。実写映画の「マン・オブ・スティール」という作品を指す。

 

MUA

ゲーム「マーベル・アルティメット・アライアンス(Marvel Ultimate Alliance」の略。最新作の3はスイッチで遊べるしニンテンドーカタログチケット対応。

 

NWH

ノー・ウェイ・ホーム(No Way Home)の略。MCUスパイダーマンシリーズ3作目の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」という作品を指す。

 

NYPD

ニューヨーク市警(New York City Police Department)の略。現実にも存在するが、ニューヨークを舞台にしてるスパイダーマンなどの作品にもよく出てくる。

 

N52

NEW52!のこと。DCのコミックにおける「フラッシュポイント」以降を指す。どこまでをNEW52とするかは意見が分かれる。便宜上「DCユニバース:リバース」直前までというのが多いかな?

 

RDJ

ロバート・ダウニーJr.(Robert Downey Jr.)の略。アメコミ系としてはMCUにおけるアイアンマンの俳優として有名。

 

SPUMC、SUMC、SMU、SSU

 ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(Sony Pictures Universe of Marvel Characters)またはソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(Sony`s Universe of Marvel Characters)、ソニー・マーベル・ユニバース(Sony Marvel Universe)、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースSony's Spider-Man Universeの略。今(2022年2月更新)は一番最後のSSUが正式名称っぽい。

名前の通りソニーのマーベル実写作品のユニバース。「ヴェノム」から続く作品群。今のところMCU側はこっちの作品とのつながりを正式に認めていないがソニー側は繋げられるように作っているらしい。

LTBCなどの作品でMCUと関係するマルチバースの一つとして繋がった。

 

TAS

ジ・アニメイテッドシリーズ(The Animated Series)の略。スーパーマンバットマン、JLなどのアニメを同一世界の話として長いことやってた。

 

 

 

TASM

アメイジングスパイダーマン(The Amazing Spider-Man)の略。映画シリーズ。

TMNT

ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズTeenage Mutant Ninja Turtles)の略。一般的にはミュータントタートルズかな。

 

TT

ティーン・タイタンズの略。特にカートゥーン・ネットワークで放送されたアニメ版を指すこともある。

 

TTGO!

ティーン・タイタンズGO!の略。ティーンタイタンズのアニメ版でさらに等身が低くなってる。

 

UTRH

アンダー・ザ・レッドフード(Under The Red Hood)の略。そういう題名のバットマン関連作品。

 

WB

ワーナー・ブラザースWarner Bros.)の略。アメコミ関連としてはDCの映画などを作ってる。

 

WS

ウィンター・ソルジャー(Winter Soldier)の略。そういう名前のヒーローもいるけど主に実写映画の「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」という作品を指すことが多い。

 

WV

ワンダヴィジョン(Wanda Vision)のこと。MCUのドラマ作品。

 

WW

ワンダーウーマン(Wonder Woman)のこと。

 

YJ

ヤング・ジャスティス(Young Justice)の略。そういう題名のDCのアニメを指すことが多い。

 

 

 

日本語

アベアセ

アベンジャーズ・アッセンブルの略。そういう題名のマーベルのアニメがある。

 

アメスパ

アメイジングスパイダーマンの略。実写映画シリーズ。

 

アルスパ

アルティメット・スパイダーマンの略。そういう題名のマーベルのアニメ作品がある。

 

ウィンソル

ウィンター・ソルジャーの略。

カヴィスプ、カヴィクラ

ヘンリー・カヴィルの演じる映画『マン・オブ・スティール』などでのスーパーマンクラーク・ケント)の略。

キーブル、キーバッツ

マイケル・キートン演じる映画『バットマン(1989)』などでのバットマンブルース・ウェイン)の略。

キャップ

キャプテンの略だけど特にキャプテン・アメリカを指す。

 

キャプマ

キャプテン・マーベルのこと。

 

ザバ

ザ・バットマンの略。そういう題名のアニメがあるのだが、ロバート・パティンソン主演の映画「ザ・バットマン」も指す。

 

シクイベ

シークレット・インベージョンの略。そういう題名のMCUのドラマ。コミック版もある。

スースク、スースカ

スーサイド・スクワッド、スーサイド・スカッドの略。スクワッドは日本語的な読み、スカッドのほうが英語の発音に近い。

特に映画の「スーサイド・スクワッド(2016)」「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」の話になる。後者は日本語の副題が長くて公式も新スースクと略してる。

 

スーパーサンズ、サンズ

スーパーマンの息子のスーパーボーイ(ジョン・ケント)とバットマンの息子のロビン(ダミアン・ウェイン)の二人のこと。そういう題名で二人で冒険したことがある。

 

スパイディ

スパイダーマンのこと。昨中でも呼ばれる。

 

スプス

スーパーマンのこと。昨中でも呼ばれる。

 

ダイナミックデュオ

略語か?って思うけど一応。バットマンとロビンのコンビのこと。

 

ドクオク、ドックオク、ドクオック、ドックオック

ドクター・オクトパスのこと。

 

ドクスト、ストレンジ

ドクター・ストレンジのこと。

 

トムハ

トム・ハーディのこと。アメコミ系だとSSUにおけるヴェノムや『ダークナイトライジング』におけるベインの俳優として有名。アメコミ系以外の役者さんだとトム・ハンクスとかも該当する。

 

トムヒ

トム・ヒドルストンのこと。アメコミ系だとMCUにおけるロキの俳優として有名。

 

トムホ

トム・ホランドのこと。アメコミ系だとMCUにおけるスパイダーマンの俳優として有名。

 

ニコジョ

ジャック・ニコルソン演じる映画『バットマン(1989)』でのジョーカーの略。

ニンジャバ

ニンジャバットマンの略。

 

バキ翼 、バッキ―&翼、バキツバ

バキ翼でバキツバって読んでる気がする。ドラマのファルコン&ウィンターソルジャーのこと。元ネタはタッキー&翼とその略称のタキツバ

 

バッツ

バットマンのこと。昨中でも呼ばれる。

パティブル、ロバッツ、バティンソン

ロバート・パティンソン演じる映画『ザ・バットマン』などでのバットマンの略。

それぞれパティンソンのブルース、ロバート+バッツ、バット+パティンソン

 

ヒスジョ

ヒース・レジャー演じる映画『ダークナイト』でのジョーカーの略。

 

ブレボ

バットマン:ブレイブ&ボールドの略。そういう題名のDCのアニメがある。明るい感じ。

同じ題名の予定のDCUのバットマンの映画もやる予定。

 

ベンアフバッツ、ベナフバッツ

ベン・アフレック演じる映画『バットマンVSスーパーマン』などでのバットマンの略。

 

ホアジョ

ホアキン・フェニックス演じる映画『ジョーカー』などでのジョーカーの略。

ラブサン

ソー:ラブ&サンダーの略。

ラウスプ、ラウクラ

ブランドン・ラウスの演じる映画『スーパーマン・リターンズ』などでのスーパーマンクラーク・ケント)の略。

リヴスプ、リヴクラ

クリストファー・リーヴの演じる映画『スーパーマン(1978)』などでのスーパーマンクラーク・ケント)の略。

レトジョ

ジャレッド・レト演じる映画『スーサイド・スクワッド』などでのジョーカーの略。

 

ロメジョ

シーザー・ロメロ演じるテレビドラマ『怪鳥人バットマン』などでのジョーカーの略。

ワールズファイネスト、ファイネスト

スーパーマンバットマンの二人のこと。そういう題名で二人で冒険したことがある。

 

 

アメコミの用語解説

邦訳アメコミを紹介していきたいのですがそのためにまずは基礎的な用語などを紹介しておきたいと思います。

これだけ見てもよくわからんし覚えられないと思うので僕とか他のアメコミブログとかの説明でわかんない単語があったときに参考にしてください。

あと追加してほしいとか間違ってるぞ。とかあったらコメントお願いします。

 

略語まとめはこっち(アメコミの略語まとめ - プチバヤシのアメコミブログ)

 

 

 

アメコミ作品の説明とかの用語

ヒーロー、スーパーヒーロー

まあわざわざ書かなくてもわかると思いますが当然スーパーマンなどの正義の味方の皆さんの総称ですね。スーパー付けるかどうかは気分です。

 

ヴィラン、スーパーヴィラン

ヒーローに対してその敵側。悪役ってことですね。以前はあんまり通じない言葉だったんですがディズニーヴィランズとかヒロアカのおかげで結構通じるようになりましたね。

 

ビジランテ、ヴィジランテ

自警団員って訳されたりする。

日本だとまだなじみが薄いけど、いわゆるダークヒーローやアンチヒーローみたいなもの。

一応悪の敵で正義の味方だけど、殺人を許容してたりと真っ当なヒーローではない人を指す。

 

サイドキック

日本語だと相棒、助手という意味。だけど特にバットマンに対するロビンみたいに(子供の、一人前じゃない)助手っていうイメージが強いと思う。

 

クロスオーバー

日本語にすると垣根を超えたコラボレーションといったところ。どこからをクロスオーバーとするかは適当。例えば悟空とベジータが一緒にいても普通、悟空とルフィならクロスオーバーって感じ。

 

パラレルワールド、並行世界、代替宇宙

今いる現実とは少し違う世界があったら?例えば今日の朝におにぎりを買おうとして鮭とおかかで迷った後に鮭を買ったとして、鮭を買ったこの世界とは別におかかを買った世界もこっちから見えたりしなくても存在しているかもしれない。そういう世界をパラレルワールドと呼ぶ。

物語で使いやすくてよく登場するのでこれも説明要らないかも。ギャルゲーなどの選択肢を選んでいくマルチエンディング方式のゲームやタイムトラベルとかで便利。

 

マルチバース

パラレルワールドがいっぱいあるよっていう話。無数のパラレルワールドが存在するという世界観全体を指して使ったりする。

 

アース

英語で地球のことだけど、特にマーベルやDCではそれぞれの世界(パラレルワールド)にアース1みたいに名前がついてることも多いので。一個一個の並行世界を「○○なアース」って言ったりする。

 

バース

アースと大体同じ意味で使われてる。ただ、これはおそらくマルチバースやアローバースやスナイダーバースなどの語句から派生した日本だけでの使い方だと思う。俺は基本アース派。

 

正史

たくさんあるパラレルワールドの内、メインの話が起こってる世界を指す。基本的に一番古くから話が続いてる世界で、この世界のバージョン違いとか別の選択をした未来の話とかが正史以外のパラレルワールドとして描かれる。

 

エルス、エルスワールド

パラレルワールドの内、正史以外の世界。

 

シークレット・アイデンティティ

つまりは正体。「スパイダーマンのシークレット・アイデンティティはピーター・パーカーだ」みたいな。

 

オリジン、誕生譚

つまりなんでヒーローになったかという話やその経緯。アニメなら1話とかの話。

 

リランチ、リブート

両方とも大体再始動という意味。設定改変やら何やらで仕切りなおすのだがリランチはそれまでの話の流れも引き継いでるもの。リブートはそれまでの話の流れを基本的に引き継がないもの。という風に区別される(らしい)。

 

レトコン

レトロアクティブ・コンティニュイティの略。簡単に言えば後付け設定のこと。

 

リトールド

再解釈のこと。

 

出版物としてのアメコミの説明用語など

邦訳、邦訳アメコミ

日本語訳されたアメコミのこと

 

原書

英語版のアメコミのこと。それ以外の原語版の海外漫画を含むときもあるかも。

 

ライター

アメコミのストーリーを考える人

 

アーティスト

アメコミの絵を描く人。次のペンシラーやらインカ―やらの仕事全部やってる人を指す。または絵を描く人全体の総称としてペンシラーとかインカ―とかもアーティストに含めたりする。

 

ペンシラー

アメコミの下書きを描く人(白黒の下書きまで)。

 

インカ―

ペンシラーが描いた絵にインクを入れる人。

 

カラリスト

更に色塗る人。

 

レタラー

吹き出しの中とかの文字のレイアウトとかやる人。

 

コミッション

 コミコン(アメコミ系列のコミケみたいなやつ)などのイベントでアーティストさんにお金を払って自分の好きな絵をかいてもらうことができる。向こうが用意した紙に書いてもらったり後述のブランクカバーに書いてもらえたりする。

 

リマーク

作家さんのサインをもらう時に、小さく絵も書いてくれること。

 

リーフ

アメコミが連載されてるもの。日本だと少年ジャンプにいくつかの作品が載ってるが、それを一つ一つの作品ごとにちぎったようなもの。

 

TPB(トレード・ペーパー・バック)、SC(ソフトカバー)、HC(ハードカバー)

リーフをまとめたやつ。単行本。TPB、SC、HCの順にグレードが上がってる感じする。

TPBがカバーなしで本自体に直接表紙がついてる。イメージとしては学校の教科書みたいな装丁。邦訳だと新版サンドマンとか。

ソフトカバーはよくある漫画や文庫サイズの小説みたいに表紙は軽く曲げられるもので、それにペラっとしたカバーがついてる。邦訳のほとんどはこれ。

ハードカバーはデカい小説や図鑑みたいに表紙はカッチカチの板みたいなもので、それにペラっとしたカバーがついてる。邦訳だとそれこそ図鑑系や昔のバットマン作品の一部。

 

ヴァリアント・カバー

表紙のバリエーション違い。リーフには同じ話が載ってても表紙だけ違うというものがある。珍しいヴァリアント・カバーとかもあってコレクター精神を煽られるのだが中身の絵を書いてる人とカバーの絵をかいてる人が必ずしも一致するわけではないのでよく表紙詐欺と言われる。その原因の一つ。

 

ブランクカバー

ブランク(空白)の名の通り表紙に絵がないやつ。基本的な用途は前述したコミッション用。

 

グラフィック・ノベル

正直よくわからん。大人向けのコミックのことだったり、単行本のことだったり。あとはまずリーフで連載せずに書き下ろしをそのまま単行本にしてる作品のことで自由度が高い(?)らしい。

 

オンゴーイング、レギュラーシリーズ、現行

つまりは通常連載。例えばBatman#300ならオンゴーイングBatman誌の300個目。

 

ワンショット

オンゴーイングと違って1回だけのやつ。

 

ミニシリーズ

数回限定のやつ。オンゴーイングと違って何回かだけやるって最初に決められてる。ワンショットと違って1回じゃない。

 

イベント

複数の雑誌にまたがるような大きな事件のこと。イベントには様々なキャラクターが登場し、クロスオーバーしていく。

 

タイイン

イベントに巻き込まれてるそれぞれの話のこと。オンゴーイングの一部がタイインとして巻き込まれたりする。イベントに重要な話やイベントの本筋から少し外れた話色々ある。